Webマーケティング分野におけるFVとは、ファーストビュー(First View)の略で、Webサイトを訪れたユーザーが画面をスクロールせずに最初に目にする範囲のことを言います。
いわば、そのWebサイトがユーザーに与える「第一印象」であり、FVを改善することがCVRや直帰率に大きく影響を与えます。
■FVはなぜ重要なのか
近年、スマートフォンの普及などによりモバイルサイトの利用が一般的になったことなどから、Webサイトへのアクセスは年々増加傾向にあります。
しかし一方で、ユーザーがひとつのサイトに滞在する時間は減少傾向にあります。つまり、ユーザーがWebサイトを訪れ、そのサイトが自分にとって有用か否かの判断に用する時間が短くなっているということです。Webサイトの運営者は、より短時間で効率的にユーザーに情報を伝えなければなりません。
また、Webサイトの直帰率はランディングページで平均70%、コーポレートサイトで平均40〜60%というデータもあります。つまりサイトを訪れた多くのユーザーが、最初に表示されたページのみを閲覧し、サイトを離脱していると言うことです。直帰率の高さは、CVRの低下、ECサイトにとっては売り上げの低下に直結する問題です。
この直帰率を下げるために「FVでいかに魅力的な情報をユーザーに提示できるか」というのはWebサイトの運用において非常に重要な課題といえるでしょう。
Webサイトの滞在時間の減少については、こちらの記事に詳しく記載しています。
■ユーザーを引きつけるFVとは
一説によると、ユーザーは訪問したWebサイトが有用かどうかを「3秒」で判断すると言われています。
しかしながら、人が視覚から3秒で得られる情報量には限りがあります。だからこそ、WebサイトのFVでは、ユーザーにとって価値のある情報、もしくは興味を喚起する情報を明確に提示することが求められます。
ユーザーが離脱してしまう理由には、様々なものが考えられます。FVに情報が多すぎて重要な情報がわかりにくいことや、デザインが洗練されておらず古臭く感じることが離脱の原因になってしまうこともあるでしょう。逆にデザイン性を重視しすぎた結果、情報量が不足し、サイトの有用性をユーザーに伝えきれない場合もあるかもしれません。
FVでユーザーを引きつけるためには、「そのWebサイトを訪れるユーザーが何を求めているのか」を正確に把握しておく必要があります。たとえばECサイトなら、多くのユーザーの目的は「商品の購入、もしくは情報収集」です。そういったユーザーに対し、FVで素早く商品をオススメしたり、明確な案内によって「最短距離で課題解決に到達できる」と示すことができれば、ユーザーはそのサイトに有用性を感じてくれる可能性が高いでしょう。
しかし、ユーザーがWebサイトに求めるものはユーザーごとに違います。流入元の情報や前回利用時の情報などである程度ユーザーの目的を特定できたとしても、FVでユーザーごとに異なるページを表示するというのは現実的ではないでしょう。では、それぞれ目的の違うユーザーに対し、FVでサイトの有用性を示すにはどうすればいいのでしょうか。
■Web接客ツールでFVをパーソナライズ
Web接客ツールの導入は、その問題を解決する手段の一つです。Web接客ツールとは、レコメンド機能やチャット機能によって、Webサイト上でユーザーとコミュニケーションをとるためのツールです。
Web接客ツールの導入によって、ユーザーが好みそうな情報を自動的に出し分けたり、チャットに誘導することでユーザーの課題を最短距離で解決する、という案内が可能になります。
SELF株式会社は、FVの重要性に着目し開発されたAIツールを開発・提供しています。独自の会話機能によって、FVから積極的にユーザーにアプローチすることで、ユーザーの目的に応じた適切な案内を行うことが可能です。
→SELFのAIサービス一覧:https://self.systems/services/
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