■EFOの意味とは
EFOとは、”Entry Form Optimisation”の略で、日本語では「入力フォーム最適化」を指す言葉です。
Webサイトにおける入力フォームはログインや会員登録、問い合わせ、資料請求、購買など幅広い目的で設置されており、EFOはWebサイトのユーザビリティを高めるための重要な施策といえます。
■ECサイトにおけるEFOの重要性
Webサイトを訪れるユーザーは「情報を得る、商品を購入する」といった何かしらの目的や課題を持っています。入力フォームに情報を入力するのはその目的・課題を解決する過程のアクションであり、スムーズにそのアクションを完了できないことはストレスになってしまいます。
そういったストレスはユーザーの離脱につながり、サイトの目標達成率(CVR)や、ユーザーの運営側への信頼感(顧客ロイヤリティ)の低下を招いてしまいます。
ことECサイトにおいては、届け先や決済に関する情報を入力するフォームの使い勝手の悪さがカゴ落ち(ユーザーが決済直前にサイトを離脱してしまう)を招き、売り上げの低下に直結してしまうこともあります。ECサイトにおけるカゴ落ち率は約70%と言われており、カゴ落ちの主な原因の一つに入力フォームの使い勝手の悪さが挙げられます。入力フォームが煩雑で面倒臭い、わかりにくい、安心して情報を預けられないなどの理由で、多くのユーザーが決済前にサイトを離脱してしまうのです。
入力フォームをわかりやすく、使いやすく、ユーザーが安心して情報を入力できる設計にすることで、カゴ落ち率の低下、ひいてはCVRの向上が期待できるでしょう。
■具体的なEFOの例
では、具体的にEFOとは何をどのようにすれば良いのでしょうか。
入力フォームのユーザビリティを考える上で重要となる「わかりやすさ」「使いやすさ」「安心感・信頼感」の点から、それぞれ下記のような施策が考えられます。
■わかりやすさ
・ユーザーがどこにどういった情報を入力すれば良いか、わかりやすく指示する
・入力形式(半角、全角、かな、カナなど)を明確に指示する
・入力ミスや無効な入力があった際に、エラーメッセージを表示する
・入力例を表示する
・「送信」などのコンバージョンボタンを目立つように表示する
■使いやすさ
・入力フィールドの幅を入力しやすいように調整する
・スマートフォンブラウザで表示される場合を想定したレイアウトにする
・入力項目を減らし、簡略化する
・必須項目と任意項目を明確に分ける
・送信エラーなどの際に入力内容がリセットされないよう、情報を保持する
■安心感・信頼感
・プライバシーポリシーをわかりやすい位置に明示する
・不要な入力項目は排除する
上記のような施策を簡単に実施することのできるEFOツールを導入するのも効果的です。
いずれの場合も、入力フォームはサイトのUXの中でもユーザーのアクションに関わる部分なので、運営側の都合だけではなくユーザーの視点に立ったEFOを行うことが重要といえるでしょう。
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