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■One to Oneマーケティングとは
「One to Oneマーケティング」とは、顧客ひとりひとりの購買履歴や行動履歴などのデータをもとに行う、個々のニーズに合わせたマーケティング活動のことです。
現代は、インターネットの普及によって個人が収集できる情報の量が飛躍的に増加したことで、消費者の嗜好が多様化していると言われています。それにともなって大多数の消費者を対象としたマスマーケティングだけでは思うような効果を上げることが難しくなり、顧客ひとりひとりのニーズに合わせたOne to Oneマーケティングが重視されるようになりました。
■One to Oneマーケティングの目的
One to Oneマーケティングを行う目的は、顧客と良好な関係を構築し商品やブランドに対するロイヤリティ(愛着、信頼感)を高めることで、顧客生涯価値(LTV)を高めることにあります。
顧客生涯価値とは、企業がひとりの顧客から生涯に渡って得られる利益のことです。
そのために必要不可欠となるのが、企業と消費者の間の適切なコミュニケーションです。
消費者が企業の提供する商品・サービスを知り、検討や比較を行い、購入(契約)して利用するというプロセスの中には様々なコミュニケーションが発生することになります。
たとえば消費者が企業の用意した商品ページを閲覧したり、実施中のキャンペーンに応募したり、問い合わせメールやチャットを利用したり……それらすべてが、企業と消費者の間のコミュニケーションといえるでしょう。
そういった顧客体験を上質なものにするためには、大多数を想定した画一的なコニュニケーションではなく、顧客ひとりひとりと向き合った「One to One」の対応が必要となるのです。
■One to Oneマーケティングの具体例
効果的なOne to Oneマーケティングを行うには、Webサイトやメール、SNSなどのチャネルを通じて、最適な情報を最適なタイミングで消費者に提供することが重要です。では、具体的なOne to Oneマーケティングの手法には、どういったものがあるのでしょうか。ここでは、よく用いられる手法をいくつか紹介します。
▪️レコメンデーション
レコメンデーションは、主にECサイトなどでよく用いられる手法です。顧客の閲覧履歴や購買履歴からニーズを読み取り、最適な商品を提案したり、アップセル ・クロスセルを行う手法です。消費者のニーズを把握した上で行うマーケティング手法なので、購買の可能性が高く、効率の良い手法といえます。
▪️リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、自社のWebサイトを訪れたユーザーの行動をその後も追跡し、他サイトの広告枠などに広告を表示することで自社サイトへの再訪を促したり、購買を促す手法です。レコメンデーションと同様に顧客のニーズを把握して、効率の良いアプローチを行う手法です。
▪️顧客セグメントに応じてメール配信の内容を変更する
顧客のメールアドレスを取得することができれば、メール配信によって商品情報やキャンペーン情報を発信し、顧客の購買意欲を刺激することができます。顧客セグメント(属性ごとに区分けしたグループ)に合わせて発信する内容を変更することで、より訴求効果が高まるでしょう。
■「SELF for EC」でOne to Oneマーケティングの自動化を
また、上記で紹介した手法の他に「コミュニケーションAIツール」を利用するという手もあります。
コミュニケーションAIツールとは、顧客との会話のやり取りを通してニーズを聞き取り、最適な提案を行うことのできるAIツールです。一般的なチャットボットのような画一的な応対ではなく、顧客の行動履歴や会話内容から総合的な判断によってニーズを把握し、パーソナライズされた会話を自動で出力することができます。レコメンデーションなどの機能と組み合わせることで、効果的なOne to Oneマーケティングを行うことができるでしょう。
SELF株式会社の提供する「SELF for EC」は、顧客との会話によってニーズを聞き取り、最適な提案を行うことのできるコミュニケーションAIです。たとえば「どういった商品をお探しですか?」といった問いかけによって顧客のニーズを探り、顧客データと商品データを結びつけて最適な提案を行うことができます。
顧客のニーズを正確に把握した上で最適な情報を提案できるので、効果的なOne to Oneマーケティングを実現することができるでしょう。
SELF for ECについて、詳しくはコチラの記事をご覧ください。
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