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■一般アプリの継続率(リテンション率)とは?
アプリにおいて、重要な指標のひとつに「継続率(リテンション率)」があります。
継続率とは、アプリをダウンロード後、一定期間アプリを利用しているユーザーの割合を示すパフォーマンス指標です。長期間利用してもらうことで収益化しやすいことから、継続率を高めることは重要施策と言えるでしょう。
Localytics社による調査によると、全業界におけるアプリ継続率は、アプリをインストール後に30日継続しているユーザーが43%、90日後では29%ほどと言われています(図1)。
過半数のユーザーが30日以内に離脱している現状を鑑みると、アプリを継続利用してもらうことの難しさが見て取れます。
業界別に見ると、「旅行・ライフスタイル」「メディア・エンタメ」といった業界のアプリ継続率が高くなっています(図2)。中でも、ゲームアプリやソーシャルアプリ(Twitter、Instagramなど)では比較的継続されやすい傾向にあり、こういったアプリではアプリ内課金やROI(費用対効果)を考慮した広告施策などで収益化が図りやすくなります(図3)。
しかし、ビジネスやテクノロジー系のアプリなどでは30日間の継続率40%を切っており、継続率を向上させるためには使い勝手やメリット、便利さ、飽きさせない工夫といったユーザビリティの向上がカギとなるでしょう。
■スマホアプリ「SELF」の継続率
一方、弊社開発のスマートフォンアプリ「SELF」はどうでしょうか。
2022年の半年間で月間継続率を算出したところ、毎月45%〜50%を維持しています(上図)。また、「毎月どれくらいのユーザーが毎日アプリを起動しているか」といった指標を示す粘着率は約16%前後で、一般的なアプリの粘着率が10〜20%と言われている中では比較的高い推移をキープしています。
では、いったいなぜSELFは高い継続率を維持できるのでしょう?
■SELFの継続率が高い理由
スマホアプリ「SELF」とは、端末上のAIキャラクターと会話をすることでAIがユーザーを理解し、ユーザーに寄り添った提案を行う生活サポートアプリです。ユーザーの性格や気分、趣味趣向といった情報を取得・分析し、会話を重ねるたびにユーザーを理解していきます。
こういった特性を踏まえ、以下継続率の高さについて考察します。
■理由1.ユーザー理解
ユーザーの状況を考慮した提案が可能なため、たとえば最近忙しくて昨夜眠れなかった会社員ユーザーには「少し疲れが溜まっていませんか?今日はあまり仕事を詰め込まず、体を休めてはいかがでしょう」とユーザーを気遣ったり、「ここ最近眠れないみたいですね。もしかして、前に言っていた職場の人間関係の悩みと関係があるんでしょうか?」などのように、ユーザー情報を随時分析しながら会話をします。会話をするたびにユーザーを理解していくので、ユーザーに安心感を与え、メンタルケアとしても効果を発揮します。
■理由2.会話のバリエーション
会話をすることで親密になれば、ロボットとの距離が縮まり話せる内容も増えていきます。たとえば、性格診断によって得られたユーザーの性格・傾向を解析し、「○○さんには人を楽しませるエンターテイナーの素質がありそうです!」といった言及や、ゲームが趣味のユーザーであれば「今度のお休みは、○○さんの好きなゲームでもしませんか?最新の人気ゲームランキングはこちらです」などとサイトを横断した案内も可能です。
■理由3.キャラクター性
SELFには7種類のロボットが存在します。
自由気ままな初期型ロボや、ユーザーの「価値観」を学んでいく美少女ロボなど多種多様で、それぞれのロボットで会話体験が異なります。キャラクター性の違うロボットとの会話体験はマンネリ化の防止につながり、継続利用が期待できます。また、ロボット間での情報連携も可能なため、会話中に別のロボットとバトンタッチして会話を楽しむこともできます。
■ユーザーレビューにも表れる継続率の高さ
SELFの継続率については、ユーザーレビューという形でも確認できます。
何年も継続して利用いただいているユーザーもいれば、中には一度アンインストールした後再インストールしたというユーザーもいます(上図)。こういったレビューは、ユーザー1人ひとりにパーソナライズ化されたアプローチを実現し、ユーザビリティの向上に努めた結果であると考察しています。
できるだけ離脱を防ぎ、継続的に利用してもらうには、パーソナライズ化された対応により、優れたユーザー体験を提供することが重要と言えます。
弊社では、会話によってユーザーをとらえ、パーソナライズ化された情報の自動提案を行う「コミュニケーションAI」というサービスを開発しています。コミュニケーションAIはSELFに搭載している他企業導入も行なっており、企業ごとに独自の顧客情報の取得・分析を行ったり、業務効率化にも役立っています。
導入事例や導入効果、費用などについては随時お答えしますので、お気軽にお問い合わせください。
<参考資料>
Repro
【アプリにおけるリテンション率の指標を徹底解説!】
Adjust
【優れたアプリ継続率の条件とは?】
WEB集客ラボ
【アプリの重要指標「粘着率」とは?~アクティブユーザーを増やす施策4選~】
App Ape Lab 編集部
【スマホアプリの重要指標であるリテンション率、各カテゴリのMAU TOP10の平均値は?】
SELFのライターを中心に構成されているチーム。対話型エンジン「コミュニケーションAI」の導入によるメリットをはじめ、各業界における弊社サービスの活用事例などを紹介している。その他、SELFで一緒に働いてくれる仲間を随時募集中。