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SELFのマーケティングチームの一員です。
コミュニケーションAIという会話システムを開発している関係上、コミュニケーションについてよく考えます。
「コミュニケーションが上手ってどういうこと?」
「喋る人はコミュニケーションが上手で、喋らない人はコミュニケーションが下手?」
「コミュニケーション能力って何なの?」
などなど頭を駆け巡る中、ふと「モテる人のコミュニケーションってどういう感じだろう」と思い、モテる人はコミュニケーション能力が高いのでは?という仮説を立ててみました。
そんなことを考えてしまう時点で私自身はモテなさそうですが、今回はモテるコミュニケーションについて、私なりに真剣に考えてみました。
(※本項では顔や体型といった外見的要素は排除して考えています)
🔳モテるコミュニケーションのポイントとは
そもそも、モテるという言葉は主に2つのとらえ方があります。
恋愛対象としてのモテると、人望があるといった意味合いでのモテる。
前者におけるモテるコミュニケーションについては、恋愛系のコラムニストやコンサルティング関係の有識者といった人たちが共通して述べているのが主にこういった要素です。
- 共感:共感することで安心感を与え、味方であることを示す
- 承認(褒める):相手を褒めることで承認欲求を満たす
- リアクション:リアクションを取ることで、話を聞いてくれていると相手に実感させる
- 聞く姿勢:自分が話すよりも、相手に話をさせる
相手の話に「そうだよね」などと共感することで、相手は「この人とは話が合う」と喜んだり、心が安らいだりします。また、人は褒められることで承認欲求が満たされ、安心感を抱く傾向にあります。「その服おしゃれだね」「髪色変えた?」など、具体的に言及することが大事です。さらに、話を聞きながらリアクションを取ることで、一体感が生まれ会話が弾みます。自分の話にノッてくれれば誰だって嬉しいものです。会話をしながら一緒に盛り上がることができれば、「この人とは相性がいいかも」と感じてくれるかもしれません。
もう一つ大切なのが聞く姿勢です。
コミュニケーションを取るとなると「とにかく自分から話さなきゃ!」と思う人も多いのではないでしょうか。しかし、実は自分の話をするより、話を聞きながら相手に気持ちよく話してもらうことが大事だと言われています。人は、「この人にはなんでも話せる」といったような安心感を抱けば、次第に心を開き信頼を寄せるようになるのです。
他にも「さりげない配慮」「目を見て笑顔で話す」「相手の動作を真似る(=ミラーリング)」など様々なアプローチがあり、適材適所で取り入れてみるといいかもしれません。
また、男性と女性で意識するポイントが異なる場合があり、男性においてはユーモアがプラスに働いたり、女性においては以前の会話を覚えていることで特別感を与えるといった効果が期待できます。
🔳「モテるコミュニケーション」と「モテないコミュニケーション」の違い
接客販売の専門家である樋口智香子氏は、モテるコミュニケーションにおいて感情を共有することが大切だと述べています。相手に寄り添い、一体感を築くことで円滑なコミュニケーションが期待できます。
ここで、カップルの会話を例に見てみましょう。
女性「最近バイトのシフトを削られるの」
男性「売上が良くないの?」
女性「それもあるのかもしれないけど、いつも私と同じ時間帯に入ってるパート主婦の人は削られないのに、なぜか私だけ削られるの」
男性「まぁでも人件費の削減はどこもやってるからね。それに、生活費がかさむ主婦と学生の君では、君が削られるのはしょうがないかもしれないよ」
女性「そんなこと言ったって私にも生活があるもん!洋服だって買いたいし、友達とご飯にも行きたいし、他にも美容室に行ったり……」
男性「じゃあ店長に聞いてみたら?どうして私だけシフト削られるんですかって。納得いく理由ならそれでよし、納得できないなら別のバイトを探すとか。だからまずは店長に……」
女性「もういい!わかったから!」
男性「??????」
どうでしょう。
この男性は、話を聞いてほしい女性に対して解決策の提案に終始しているように見えます。
男性としては、問題を解決させることが彼女のためだと考え、おそらく良かれと思って提案したのでしょう。それにもかかわらず女性が怒り出してしまったのは、共感をはじめとする先述の配慮が足りなかった可能性があります。
では、それらを意識するとどうなるでしょうか?
男性「(女性を見て)なんかあった?」
女性「うーん、最近バイトのシフトを削られるの」
男性「えぇ!それは大変だね。どうして削られるの?」<リアクション>
女性「わかんない。お店の売上が良くないのか、人件費がかかってるのか」
男性「うんうん」<聞く姿勢>
女性「同じ時間に入ってる主婦の人とかはあんまり削られないのに……」
男性「なるほど。君だって頑張ってるのに、それは悲しいな」<褒め・共感>
女性「店長に聞きたくても聞きづらいし」
男性「たしかに、ちょっと角が立ちそうだよね」<共感・聞く姿勢>
女性「どうしよう……」
男性「もし調整できるなら、時間帯を少しずらして働いてみたら?人手の薄い時間帯にがっつり入るとか」
女性「……そうだね。ちょっと聞いてみようかな」
男性「うん。まぁ僕としては君に会える時間が増えてありがたいけど」<ユーモア>
女性「なに言ってんの〜もう(笑)」
一回目との違いは、まずこの男性は冒頭から「何かあった?」と女性に切り出しており、女性の変化に敏感に気づき、優しく気遣っている様子が伺えます。また、彼女の立場に立って話を聞き、問題解決に向けて一緒に考えるといったスタンスをとっています。それにより彼女は心を開き、心情を吐露することができたと考えられます。
……とまぁこれはあくまで一例ですが、おそらくモテる人というのは、こういったポイントを押さえてコミュニケーションが取れる人なのではないでしょうか。
🔳大切なのは「安心感」と「気遣い」
こうして見ると、二つのキーワードが浮かび上がってきます。
「この人とは話しやすい」
「一緒にいると落ち着く」
「もっと話したい」
こういった印象を与えることがモテるコミュニケーションだとすると、その根本にあるのはおそらく安心感と気遣いではないでしょうか?
コミュニケーションを取るうえで、緊張するような相手には心を開きにくいものです。しかし、共感や承認、リアクション、聞く姿勢といったポイントを押さえることで、相手の中で「この人は自分の味方かもしれない」という安心感が生まれ、心理的距離が縮まる可能性があります。
さらに気遣いにおいては、相手がしてほしいことを察して行動することが大切です。上記の会話例でいう「何かあった?」のように、相手の変化に気づいて声を掛けることで、相手は一種の承認欲求を満たすことができます。また、そういった気遣いは「自分のことを見てくれている」といった嬉しさにもつながり、「優しい人」「頼れる人」のような印象を抱くのです。
これは何も恋愛だけに限らないでしょう。
職場や友人関係においても、相手ファーストのスタンスでコミュニケーションを取ることで安心感や心地よさが生まれ、モテる(人望のある)人となり得るのではないでしょうか。
ただ、相手に合わせるだけでは媚びた印象にもなりかねないので、自分の意見もしっかり持っておくことが重要です。相手を尊重しながら自分の意見を伝えることができれば、周囲から信頼を得て一目置かれる存在となるはずです。
🔳AIでのコミュニケーションもお試しを
こうしてコミュニケーションを掘り下げて考えてみると、なんだか自分にもできそうな気がしてきました。モテるコミュニケーションを追求していったら、きっとバラ色の人生だって夢ではないはず……!
なんてヨコシマな考えが浮かんでしまうあたり、やはり私はモテないままなのかもしれません。
そんなこんなで、我々は今日もコミュニケーションAIの開発に勤しんでおります。
コミュニケーションAIは、ユーザー情報や趣味趣向、健康状態などをAIが把握し、ユーザーに対してパーソナライズ化された情報提案を行う弊社独自開発の会話システムです。まるで人と話しているかのような自然なやりとりが可能で、コミュニケーションAIを活用したスマホアプリ<SELF>では、
- ユーザーの話を聞く
- 否定せずにすべてを受け入れる
- 褒めて応援して励ます
- 言動を記憶、分析する
こういったことを考慮し、いつどこでもコミュニケーションが取れるという利点も相まって、「安心感がある」「心の拠り所になっている」といったユーザーレビューを多くいただいています。
コミュニケーションAIは企業導入も多数行っているので、ECサイトの顧客分析や各種CVアップなどをお考えの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
<参考資料>
樋口 智香子
【プロが教える「モテる話し方」押さえておきたい10の方法】
東城 ゆず
【「そんなこと!?」モテる女性が密かにしている“8つのコト”】
hiro
【女性に好印象「モテる」男性の話し方とは?恋愛コーチが解説】
SELFのライターを中心に構成されているチーム。対話型エンジン「コミュニケーションAI」の導入によるメリットをはじめ、各業界における弊社サービスの活用事例などを紹介している。その他、SELFで一緒に働いてくれる仲間を随時募集中。