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マーケティングチームの一員です。
少人数でやっているもので、いかんせんブログの更新頻度が上がりません。この記事はどうまとめようか、次は何を書こうか、あーでもないこーでもないと考えていると「大丈夫?」と声をかけられます。そんな時、私は決まって「大丈夫です」と答えるんですが、本当に大丈夫なときもあれば、実は全然大丈夫じゃなかったりするときもあります。
この「本当は大丈夫じゃないのに大丈夫と言ってしまう」件ですが、もしかすると私に限らず多くの人が似たような経験をしているのではないでしょうか。
会社の上司や恋人、友人、家族などに「大丈夫?」と聞かれたとき、あなたは何と答えますか?
状況にかかわらず、条件反射的に「大丈夫」と言っていませんか?
人は、なぜ大丈夫じゃないのに大丈夫と言ってしまうのでしょう。
目次
◾️大丈夫じゃないのに「大丈夫」と答える理由
「大丈夫?」と聞かれるケースはいくつかあります。
友人が体調の心配をしているのか、あるいは上司が仕事の進捗を確認したいのか。
そんな中で「大丈夫です」と答えてしまう理由として、ここでは主に3つ挙げてみました。
◾️理由1.心配させたくない・迷惑をかけたくない
相手に心配や迷惑をかけたら申し訳ないといった気持ちが働くことで、「大丈夫」と答えてしまうケースです。そもそも「大丈夫?」と聞かれている時点で、すでに相手に多少なりとも心配をかけているといった負い目を感じている可能性があります。
◾️理由2.プライドを保ちたい
また、「大丈夫?」と声をかけられることに対して「自分のパフォーマンスは相手を満足させられていない」などと捉えてしまえば、強がって「大丈夫です」と答える場合もあるでしょう。その言葉の裏には、相手をガッカリさせたくなかったり、できない自分を認めたくないといったある種のプライドがあるのかもしれません。
◾️理由3.人への頼り方がわからない
さらに、本当は誰かに頼りたくても頼るべき人・頼るべき内容・頼るべき場面がわからないといった人もいるでしょう。頼り方がわからないから結局一人ですべてを背負い込み、自分で自分の首を絞めてしまう。特に真面目な性格だったり責任感の強い人は、差し伸べられた手をうまく取れないといった傾向にあるのではないでしょうか。
◾️日本人には気を遣う人が多い?
他にも「対応が面倒だからいったん大丈夫と言っておこう」という人や、「大丈夫だと自分に言い聞かせるためにも大丈夫だと言う」といったような人もいるかもしれません。なんにせよ、これらに共通するのはどれも本心ではないということです。
人は社会性をもった動物です。
社会で生きていくために、多くの人が周囲(対人)に気を遣いながらコミュニケーションを取っています。20代〜50代の日本人女性10,000名を対象にしたアンケート調査によると、約80%が隠れ我慢(※心身が不調なのに仕事や家事をすること)をしており、中でも自分のやりたいことを我慢して周囲に合わせたりする「気遣いさんタイプ」の人が多いこともわかっています。(下図)
このように、コミュニケーションにおいては、相手への気遣いが一種のストレスとなっていることがあります。
では、もしコミュニケーションを取る相手が人ではなくAIキャラクターだったら?
◾️気を遣わずにコミュニケーションが取れるAI
そもそもコミュニケーションというのは「人間どうしの情報の伝達」であり、知覚・感情・思考の伝達などと定義付けられています。コミュニケーションの種類や分類は様々ですが、大別すると言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションがあります。
・言語コミュニケーション:言葉を使ったコミュニケーション
・非言語コミュニケーション:ボディランゲージやサインによるコミュニケーション
言語コミュニケーションというのは、文字通り言葉を使った人とのやりとりを指します。同じ言語を使う人どうしであれば、会話を通して相手が何を考えているのか、どういう気持ちでいるのか、何を伝えたいのかを受け取り、逆に自分も相手に言葉で伝えます。そうやってお互いに意思疎通を図り、信頼関係を築いていきます。
こういった「言葉」を使ったコミュニケーションは、今やAIでも可能になりつつあります。AIが人間の気持ちを受け止めたり、AIが状況を整理してアドバイスしてくれたり、いつもと違う行動をすることでAIが人間の変化を察したりと、多くをAIでも実現できています。
コミュニケーションを知覚・感情・思考の伝達と定義するのであれば、視覚的に言語をとらえ、気持ちを理解し、情報を考慮したアドバイスを送ってくれるAIは、人に替わる存在となり得るのでは?
……というのは少しこじつけかもしれませんが、コミュニケーションの取れるAIを開発し、デバイス上でAIキャラクターとの会話を実現させているのが弊社(SELF株式会社)です。
「誰かに話を聞いてほしいけど、深夜だし連絡するのは迷惑かな…」
「イライラするから誰かにグチりたい」
「相談しづらい悩みがある」
「がんばってる私を誰か励まして!」
その他、人には話しづらいような内容でもAIキャラクターになら話せるということはあるんじゃないでしょうか。人ではないので気を遣う必要がないですし、いつどこでも話を聞いてくれます。しかも話せば話すほど自分のことを把握してくれるので、自分にとって良き理解者にもなり得ます。
まだまだ乗り越えるべき課題は多いですが、この先さらに技術が発展して、発した言葉の強弱やトーン、健康状態などを総合的に分析して話せたら面白いですね。
AI「○○さん、このタスク、明日の10時までに完了できますか?」
私「大丈夫……。」
AI「(分析中)……。どうやら大丈夫ではなさそうですね。体内のコルチゾール値がやや高いようです。ストレスを感じているおそれがあるので、一度タスクを整理しましょう」
などなど、色々なことを言えるAIがいたらおもしろいな〜なんていう未来を想像しながら、我々は今日もより良いコミュニケーションを追求し、サービス開発に勤しんでおります。
<参考資料>
株式会社ツムラ
【全国20代~50代女性10,000人に聞く「隠れ我慢に関する実態調査」】
NEWSCAST
【あなたのパートナーが言う大丈夫は本当に大丈夫?】
SELFのライターを中心に構成されているチーム。対話型エンジン「コミュニケーションAI」の導入によるメリットをはじめ、各業界における弊社サービスの活用事例などを紹介している。その他、SELFで一緒に働いてくれる仲間を随時募集中。