SELF株式会社(以下、弊社)ではGPTと連携したAIチャットボット「SELFBOT」の各種セミナーを随時開催しています。
2023年6月28日に開催された導入事例セミナーでは実際に「SELFBOT」を導入いただいた「StanRiver税理士法人」の小林様をゲストにお迎えし、導入の経緯や導入後の所感についてお伺いしました。
目次
◇GPT連携チャットボット「SELFBOT」とは
「SELFBOT」とは、OpenAI社の開発した大規模言語モデル「GPT」と連携したAIチャットボットです。2023年4月にリリースされて以来、すでに複数の企業様に導入いただいています。
◆GPT連携チャットボット「SELFBOT」の特長
「SELFBOT」はGPTの自然言語処理技術を活用することで、従来のチャットボットよりも格段に利便性の高い自動会話を低コスト、短納期で実現できます。以下のような特長があります。
(SELFBOTの特長)
・高精度チャットボットを低コスト、かつ、短納期で実現
・サイトやドキュメントを読み込ませるだけ(設定の手間なし)
・返答の参照元を表示し、該当情報ソース元へ誘導(情報案内)
・MicrosoftのAzure OpenAI利用で、セキュアな環境で提供
・個人情報の入力をバリデーション制限(個人情報保護強化)
「SELFBOT」の詳細、導入プランについては、こちらのページをご覧ください。
◇「StanRiver税理士法人」導入インタビュー
ここからは「SELFBOT」導入事例セミナーにゲスト登壇いただいた「StanRiver税理士法人」の小林様へのインタビューをご紹介します。
StanRiver税理士法人 概要 開業80年の信頼を誇り、多様な実績を有する事務所です。主に法人のお客様に対し、会計・税務(法人税・消費税)を中心としたサービスを提供しています。また、会社オーナー様や不動産オーナー様等に対しては、資産税(所得税・相続税・贈与税)のアドバイスも行っています。 (事務所HPより)
SELF登壇者:佐藤
ゲスト登壇者:StanRiver税理士法人 小林様
◆導入の目的と経緯
[佐藤]まずは事務所HPへの導入を決めた目的と経緯についてお伺いします。
Q.事務所HPへの導入でしたが、サイトにはどういった課題がありましたか?
[小林様]以前から、事務所のHPを訪れたお客様からのお問い合わせが少しずつ来ていましたので、Webを通じての顧客対応をブラッシュアップしたいと思っていました。あと、話題のGPTをうまく活用していきたいという考えもありました。
[佐藤]ChatGPTの公開は業界・業種問わず大きな話題になってますからね。明確な用途が決まっていなくても「GPTを使って何かしたい」と考えている企業担当者の方は多いんじゃないかと思います。
Q.導入前、GPTについて調査などは行われていたのでしょうか?
[小林様]ChatGPTの有料プランの「GPTplus」を全社で導入して、案内文作成などの業務に使い始めていました。もちろん、クライアント情報は一切入れないなどのルールを決めて運用しています。まずは社内でGPTを使ってみて、今後どのような発展ができるかを模索していたところでした。
[佐藤]なるほど。すでに「GPTplus」を業務でお使いだったんですね。業界の中でもいちはやい対応な気がしますね。
Q.「SELFBOT」を選んだ理由、検討プロセスで重視した点を教えてください。
[小林様]導入するにあたって、ちゃんと答えてくれるかどうか、正しい答えになるか、という懸念がありました。SELFBOTは指定した学習範囲の中から、コントロールできる範囲で答えてくれる、という点が決め手でした。
[佐藤]ある程度GPTを使ったことがあるからこそ、GPTの回答の精度は気になりますよね。誤情報などは個人利用や社内利用でならある程度許容できても、顧客が見るWebサイトなどでは重大なリスクになりかねません。そこは、SELFBOTを開発する上でも特に念入りに対策を行なった部分です。
◆導入の過程
Q.「SELFBOT」導入に際して御社側での作業などの手間はいかがでしたか?
[小林様]StanRiver側の作業はほとんどなかったのではないかと思います。導入までのスピードは速かったですね。体感としては数日間で設定が完了したようなイメージでした。SELF側の対応で助かった部分も多かったと思います。
◆導入効果・所感
Q.導入後、社内外からの反響はありましたか?
[小林様]サイトを見ていただいたお客様から「面白かったよ」とお声をいただき、同業者、弁護士の集まりなどでも結構話題になりました。一方で、我々がそもそも情報を(サイト上に)記入していないというのもあるんですが、「欲しかった情報が出てこない」といった声もたまに聞きますね。逆にどのような情報が足りないかなど、そういう声が聞けて良かったかなと思っています。
また、敢えて対応していないのですが、「法律相談や税務相談ができると思った」という声があり、チャットボットの役割などは明確にする必要があるなと感じました。
[佐藤]SELFBOTは不適切な内容や誤った情報を提示しないように、AIに与える学習内容を限定していますので、なんでも自由に会話できるというわけではありませんからね。ただ、AIチャットボットなら聞かれたことになんでも答えてくれるはずだという一般的なイメージがあるのだと思います。
Q.導入によって得られた効果、良かったことはありましたか?
[小林様]普通のWebページだと、お客様が何を知りたくてサイトを訪問してくれたのかは数値から推測するしかありませんでしたが、SELFBOTはユーザーとの会話ログが残るので、訪問者のリアルな声がわかるようになりました。それを見て、今後どういった情報を追加していけばいいのかなど、サイト改善の参考になります。
[佐藤]たしかに、普通のWebページでもページの閲覧数やクリック数などの定量的なデータはわかりますが、お客様の要望や疑問などの「生の声」はなかなかわからないですからね。そこは、自然言語で会話ができるAIチャットボットの大きな強みだと思います。
◆今後の展望
Q.「SELFBOT」導入サイトについて、今後どのような取り組みをお考えですか?
[小林様]SELFBOTが学習できるのはWeb上の情報だけではないので、今後はWebサイトには載っていない情報でもSELFBOTなら答えてくれる、というような面白味のある仕組みを作っていきたいと思っています。あと、会話ログからユーザーのニーズに対応していくことで、求人とかはかなりやりやすくなるイメージですね。「こういうことが知りたい」という情報を用意しておくことで、ウチの事務所に興味を持ってくださってる方に、より良い情報を提供できると思います。
[佐藤]SELFBOTは単純なFAQだけならライトプランで対応できますが、導入後「もっとこういう情報を伝えたい」「顧客からこういうことを聞きたい」というご要望に合わせてバージョンアップしていけることも大きな特長です。今後、様々な目的に合わせて発展させていけたら、我々(SELF株式会社)としても有難いです。
Q.導入を検討中の他社様に向けて、何かアドバイスはありますか?
[小林様]今後はWebサイトにこういったチャットボットを導入することがスタンダードになると思います。ユーザーが自らWebサイトの情報を探すのではなく、直感的な言葉でチャットボットとやりとりをしながら情報を探せるのは圧倒的に便利です。本音をいうとSELFBOTのことは他社には教えたくないくらいですね。(笑)
GPT連携のサービス含め、今後も技術革新や新サービスの登場が続くと予想できますので、安全を十分に確保しながら、とにかく早めの取り組み、試してみることが大切ではないでしょうか。
[佐藤]貴重なお話をありがとうございました。
◇オンラインセミナー随時開催中
弊社では今後も「SELFBOT」の企業活用セミナー、導入事例セミナーを随時開催してまいります。GPTと連携したAIチャットボットの導入をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
◆GPT連携チャットボット「SELFBOT」活用セミナーについて
・日時:随時開催(下記の詳細ページをご確認ください)
・場所:オンラインセミナー(お申し込みいただいた方に専用のURLをお送りします。)
・費用:無料
・詳細:https://seminars.jp/hosts/40103
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