こんな方にオススメ! ・ヘルスケア分野にAIの活用をお考えの方 ・従業員のメンタルヘルス対策をご検討の方
目次
◾️ヘルスケア分野に「AI」は必要不可欠
健康維持や病気にならない身体づくりといったヘルスケア。
最近では、医師に頼らず自分のできる範囲で健康管理を行うセルフメディケーション(=軽度な不調を自己手当てすること)と同義に扱われ、世界的に注目されています。
特に近年、新型コロナウイルスの蔓延により医療従事者の不足や対面対応の難しさなどが課題となり、ヘルスケアの重要性が高まっていると言えるでしょう。

ヘルスケア産業の市場規模は日本・海外共に年々拡大しており、2030年には日本国内で約37兆円、海外では約525兆円に上ると見られています。(図1)
日本をはじめとする多くの国で少子高齢化が進んでおり、税収基盤は先細りしていくと見られ、今後は医療機関の多くが「少ない費用でより多くのものを提供する」ことを求められるでしょう。もしそうなったとき、現状の医療体制では手が追いつかなくなる恐れがあります。
このような懸念を払拭できるかもしれないのがAIの活用です。膨大なデータを蓄積・処理・分析し、24時間365日休まずに稼働できるAIは、ヘルスケア分野において大いに役立つと期待されています。AI技術は、すでにヘルスケア分野の各所に取り入れられています。
◾️ヘルスケア×AIの活用事例
◾️活用事例1.ウェアラブル診断

スマートウォッチに代表されるような、ウェアラブル端末におけるAIの活用です。
- 心拍数
- 歩数
- 血圧
- 消費カロリー
こういった要素をAIが測定・分析し、ユーザーの健康状態を把握するというものです。座っている時間が長ければ「そろそろ立ち上がりましょう」とアドバイスをしたり、ストレスで呼吸が浅くなっていれば「深呼吸をして落ち着きましょう」などと提案しながらユーザーを支えます。病院に行かずとも基本的な健康状態を測定できるため、医師・ユーザー共にメリットがあります。
◾️活用事例2.介護ロボット

日本では、東京ケアウィークという大規模な介護専門商談展が毎年開催されており、最新の介護用品や設備が展示されています。中でも、2020年に展示された介護支援ロボット「アイオロス・ロボット」はひときわ注目を集めました。
- 椅子やテーブル、階段等の物体の識別
- 人間の識別
- 食事や新聞をはじめとする荷物の運搬
- 転倒等の異常事態を認識して、職員へアラート
- 内臓スピーカーによって会話が可能
こういった機能で高齢者や障がい者を支え、介護スタッフの負担軽減に役立っています。
◾️活用事例3.乳がん診断

ヘルスケアより少し踏み込んだ領域では、乳がんの診断にもAIが取り入れられています。
乳がんはマンモグラフィ検診の画像診断が難しく、専門医でも見極めきれない場合があります。そんな中、2020年にGoogleが発表したAIシステムが、マンモグラフィ画像を正確に読み取り、人を上回る判定精度を示したことで話題になりました。まだ開発段階ですが、このAIシステムが一般化すれば、乳がんの早期発見・早期治療につながり、放射線診断医の負担軽減や乳がん患者を減らすことができると期待されています。
◾️「コミュニケーションAI」で個々をサポート
その他、様々なシーンで活用されているAIですが、高額な費用や医療・介護現場への導入が多いといった側面に加え、「ヘルスケア」という概念が世界に比べて日本ではあまり浸透していないという背景もあり、どこか遠い世界の出来事と感じる人も多いかもしれません。
そこでSELFが提案したいのが、日常的にユーザーを支え、個々に最適化されていくコミュニケーションAIです。ユーザーの生活スタイルや健康状態を把握し、会話をしていくたびにユーザーを知っていくため安心感や親近感があり、他にはないユーザビリティを発揮します。
ここで、コミュニケーションAIを具体的にどう活用するのかをご紹介いたします。
◾️活用イメージ1.従業員のメンタルケア・ソリューション

AIがスマホや社内ポータル上で従業員と会話をし、日々の調子や健康状態を記録します。匿名性が担保されているうえに、上司や同僚には言いづらいような悩みもロボットになら比較的話しやすいといったメリットがあり、場合によっては専門窓口に繋げることも可能です。従業員のメンタルケアをすることは、休職者・離職者を減らすことにもつながります。
◾️活用イメージ2.健康増進サービスの利用率向上

会話をするたびにユーザーを理解していくので、ユーザーの属性(日々の体調、生活スタイル等)に合った提案が可能です。また、ユーザーを褒めたり励ますことでモチベーションの維持・向上を図り、ダイエットアプリや運動アプリ等のサービスにおいては継続率の向上が期待できます。
◾️活用イメージ3.子育てママ・妊婦の精神的サポート

また、育児中の母親や妊婦など、精神的に不安定になりやすい人へのアプローチとしてもご活用いただけます。日々の体調に合わせたアドバイスや情報案内等を行い、ユーザーの不安を払拭する他、AIが悩み相談に乗ることで育児ストレスの軽減にも役立ちます。
◾️活用イメージ4.医師不足の解消

医師の手が届きにくい地域に住む人には、日々の体調確認やお薬のリマインドといったアプローチをし、必要に応じて医師へのアラートを行います。また、たとえば高齢者の場合は話し相手となることで孤独感や寂しさを軽減し、精神的なサポートという役割も果たします。
◾️AIと手を取り合って豊かな未来を
健康に暮らすためには、日々の体調変化をしっかり把握し、適切な処置を早期に行うことが大切です。さらに、その意識を習慣化させることで、より安全・安心に日常生活を送ることができるでしょう。
話せば話すほどユーザーを理解し、最適化された情報提案が可能な弊社のAIは、ユーザーと医師(医療関係者)をつなぐ架け橋となります。24時間365日対応可能であり、移動や待ち時間等は発生しないうえ、運用コストがかからず人手の心配もいりません。
ヘルスケア分野においてAIの導入をお考えの方は、ぜひ一度お問い合わせください。
<参考資料>
【事業構想】
【ヘルスケア分野におけるAI導入:なぜ変わらなければならないのか】
【ロボスタ】
【保健指導リソースガイド】

SELFのライターを中心に構成されているチーム。対話型エンジン「コミュニケーションAI」の導入によるメリットをはじめ、各業界における弊社サービスの活用事例などを紹介している。その他、SELFで一緒に働いてくれる仲間を随時募集中。