近年、カスタマーサポートや社内業務で注目されているのがRAG(Retrieval-Augmented Generation)です。AIによる自動応答だけでなく、社内ナレッジの活用や業務プロセスの効率化にも大きく貢献します。ここではRAGを活用した業務効率化の5つの方法をご紹介します。
目次
◇RAGとは?~仕組みと特長~
RAG(Retrieval-Augmented Generation)は、AIが回答を生成する際に外部のナレッジベースを検索して、関連情報を補完しながら文章を生成する仕組みです。
従来の生成AIは大量の学習データに基づいて回答を返しますが、学習後に発生した最新情報や企業固有の情報には対応できません。そのため「もっともらしい誤情報(ハルシネーション)」が発生しやすいのです。
RAGを導入すると、AIは回答時に最新の情報や自社のFAQ・マニュアルを検索して根拠を参照しながら応答できるようになります。これにより、誤回答が減少し、顧客が信頼できる情報提供が可能となります。
RAGについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
◇業務効率化にRAGが有効な理由
1. 応答精度と信頼性の向上
自社FAQやマニュアル、製品仕様書などをRAGの検索対象に設定することで、常に根拠を持った正確な回答が可能になります。また、自然言語処理によって自由記述での質問に柔軟に対応できるため、顧客満足度の向上が見込めます。
2. 業務品質の均一化と効率化
単純なタスクが自動で処理されるため、従業員はより複雑で高度な業務に集中できます。結果として業務スピード、品質が向上します。
3. ROIの向上
従来のFAQチャットボットや業務支援ツールの開発に比べて短期間・低コストで導入可能なケースが多く、早期に費用対効果が見込めます。
RAGでの業務効率化については、こちらの記事もご覧ください。

◇RAGで実現する5つの業務効率化
1. FAQや問い合わせ対応の自動化
RAGを活用すると、過去の問い合わせや社内ドキュメントから必要な情報を即座に検索し、最適な回答を生成できます。これにより、オペレーターの作業負荷が大幅に軽減され、顧客対応のスピードと精度が向上します。
2. 社内ナレッジの効率的活用
社内に散在するマニュアルや議事録、業務手順書をRAGに学習させることで、必要な情報を瞬時に取得できます。つまり、情報の検索にかかる時間を削減し、新人教育や社内問い合わせの迅速化にもつながります。
3. 文書作成・レポート作成の時間短縮
RAGは既存データをもとに文書やレポートのドラフトを自動生成できます。定型的な報告書や議事録の作成時間を短縮でき、社員はより高度な分析や創造性を必要とされる業務に集中できます。
4. 多言語対応・海外業務サポート
RAGは多言語データの検索と自然言語生成が可能です。海外顧客対応や多国籍チーム間での情報共有を効率化し、翻訳作業や問い合わせ対応の負荷を大幅に削減できます。
5. ナレッジの継続的改善と分析
RAGを導入すると、どの問い合わせが多く、どの回答が活用されているかを分析できます。ナレッジベースを継続的に改善することで、業務効率化がさらに進み、顧客満足度も向上します。
このように、RAGは単なるAIチャットボットに留まらず、社内外の情報活用を加速させ、業務全体の効率化に貢献します。導入を検討する際は、対象業務やデータの種類に応じて最適なツールを選ぶことが重要です。

◇RAG導入の成功ポイントと留意点
1. 目的と範囲を明確化する
目的や用途が明確でないと、RAGを導入しても効果的に活用できません。まずどのような業務を自動化・効率化すべきか、そのためにはどのような学習データ(社内資料など)が必要かを明確にし、限定的な範囲で運用をスタートするのが効果的です。
2. ナレッジのメンテナンスを徹底する
RAGの精度は学習データの量・質に依存します。質問者のニーズに対して学習データが不足していると十分なパフォーマンスが発揮できません。また、FAQやマニュアルの更新を怠ると誤回答が増えるため、情報管理の体制整備が重要です。
3. セキュリティリスクへの対応
一般的なRAGは情報を外部(LLM)に送信するため、社内機密や個人情報が誤って検索対象にならないよう設計が必要です。社内の情報のうち、RAGの学習データとして利用可能な範囲を明確に定め、ルールやガイドラインを策定しておくことが重要です。
4. 回答精度の確認
手軽に導入できるRAGサービスはいくつもありますが、その回答精度は同じではありません。学習データの解析法や検索システムの違いなどによって最終的な回答品質には差があります。複数のサービスによるPoCなどによって回答品質を検証し、精度の高いサービスを見極めましょう。
5. 運用体制の構築
RAGは導入後も回答精度のモニタリングと改善が必要です。回答のログを確認し、学習データの追加や更新を継続的に行う必要があります。したがって、RAGを導入する際は管理画面の使いやすさや分析、改善のやりやすさも重要な選定基準となります。
◇精度の高いおすすめRAGツール
SELF株式会社の提供する「SELFBOT」は高い回答精度と使いやすい管理画面を備えたRAGツールです。
- 独自の精度向上機能によって柔軟かつ正確な回答を提供
- 顧客対応、社内利用のそれぞれに特化したサービスを展開
- 問い合わせ対応、資料検索、文書解析・要約、Web検索など多様な機能を備え、汎用性が高い
- Teams、Slack、SharePointなどのツールともスムーズに連携可能
- 高度なセキュリティで大手企業、大学への導入実績が多数
サービスの詳細は各サービスページをご覧ください。
→SELFBOT 顧客対応:https://self.systems/selfbot/
→SELFBOT 社内利用:https://self.systems/selfbot-inside/

また、SELF株式会社では「SELFBOT」の具体的な活用方法を紹介するオンラインセミナーも定期的に開催しています。
RAGに関する質問、相談は下記のお問合せページからお気軽にお問い合わせください。
SELFのライターを中心に構成されているチーム。対話型エンジン「コミュニケーションAI」の導入によるメリットをはじめ、各業界における弊社サービスの活用事例などを紹介している。その他、SELFで一緒に働いてくれる仲間を随時募集中。






