2025年8月、OpenAIから待望の新モデル「GPT-5」がついに発表されました。「史上最も賢く、最速で、最も役立つモデル」と謳われるGPT-5は、私たちのこれまでのAI体験を根本から変える可能性を秘めています。
この記事では、GPT-5の特徴から使い方、活用事例まで、分かりやすく解説します。ChatGPTをよく使う方、AIのビジネス利用に興味のある方は、ぜひご一読ください。
目次
◇ GPT-5とは?概要をチェック
◆ OpenAIの最新フラッグシップモデル
GPT-5は、ChatGPTで知られるOpenAI社が開発した最新の大規模言語モデルです。従来のGPT-4シリーズ(GPT-4oなど)と比べて、博士号レベルの専門性を持つAIとして設計されており、コーディング、文章作成、ヘルスケアなど幅広い分野で従来モデルを上回る性能を発揮します。
◆ 革新的な「ハイブリッドモデル構造」
GPT-5の最大の特徴は、2つのモデルを自動で使い分けるシステムです。
- 高速応答モデル:簡単な質問に瞬時に答える
- 深い思考モデル(GPT-5 Thinking):複雑な問題を数分かけて「考える」
この仕組みにより、ユーザーから「もっと深く考えて」などの指示を送る必要がありません。ユーザーからの質問(プロンプト)に応じて自動的に最適なモードで回答してくれます。
◇ GPT-5の特徴と進化したポイント

1. 大幅に向上したコーディング能力
GPT-5はOpenAI史上最強のコーディングモデルです。複雑なフロントエンドの生成や、大規模リポジトリのデバッグにおいて、特に大きな進化を遂げたとされ、実際のソフトウェア問題を解決するベンチマーク「SWE-Bench」で74.9%の高得点を記録しています。また、開発者からは「非常に賢く、操作しやすい」と絶賛されています。
さらに初期テストでは、スペースやタイポグラフィ、余白など、デザイン面での理解や表現力が「これまで以上に洗練された」という評価が寄せられています。
2. 創造性と文章表現力の飛躍的向上
GPT-5は文章作成においても大幅な進化を遂げ、最大25.6万トークン(約25万文字)を一度に処理できます。これはGPT-4の1.25倍以上で、より長い文章やコードのやり取りを途切れることなく実行できます。また、生成される文章も従来モデルから進化しています。
- 自然で深みのある文章生成
- 詩の韻律にこだわった文学的表現
- 長い報告書・企画書の自動作成
- ビジネス文書からクリエイティブライティングまで対応
3. ヘルスケア分野での専門性
GPT−5は、医療関連の質問においても過去最高の性能を発揮します。医学知識ベンチマーク「HealthBench」では従来モデルを上回る得点を記録し、健康情報を理解しやすい形で提供できるようになりました。
重要な注意点:OpenAIによると、 GPT-5は医師の代わりになるものではなく、あくまで参考情報を提供するツールとして位置づけられています。
4. マルチモーダル性能の強化
GPT‑5 は、視覚・動画・空間・科学的推論といったマルチモーダル性能も大幅に向上しています。これにより ChatGPT は、 画像や音声の入力に対してより正確に回答できるようになりました。今後、ChatGPTが動画ファイルのアップロードなどに対応した場合、より活用の幅が広がることが予想されます。
5. パーソナライゼーション機能
GPT-5では以下の新機能が追加され、ユーザーがChatGPTを自分好みにカスタマイズできるようになりました。
- 音声カスタマイズ:声のトーンを調整可能
- スタディモード:学習支援に特化した機能
- Gmail・Googleカレンダー連携:個人の文脈を考慮した回答
- 応答スタイルのカスタマイズ:ChatGPTの人格を4種類から選択可能
◆ユーザーからはネガティブな意見も
性能が向上し、パーソナライズ機能なども追加された一方で、ユーザーからは「期待はずれ」「使いづらい」といった声も上がっています。以下に実際に上がっている声を紹介します。
・コーディングの失敗が多い?
GPT-5が公開された直後、特に英語圏のユーザーからコード生成の失敗などの報告がSNS上で相次ぎました。OpenAIのサム・アルトマン氏によると一時的にオートスイッチャーに不具合が生じており、公開後24時間にわたって、ほとんどのユーザーに低インテリジェンスのモードが適用されていたそうです。一時的な不具合が原因とはいえ、もともと高い期待が寄せられていたGPT-5だけに、ユーザーの失望感は大きかったかもしれません。
・GPT-4oと比べてドライな性格
親しみやすくユーザーに迎合的なGPT-4oと比べると、GPT-5は論理的でドライな性格に見えます。この変化には多くのユーザーが不満を感じたらしく、「GPT-4oを返して!」といった声も上がっています。こうした反応を受けてOpenAIは段階的にGPT-4oを復活させることも検討しているそうです。
・レスポンスが遅い
前述した通り、GPT-5は簡単な質問には高速で応答しますが、複雑な問題には深く思考して回答します。この2つのモードの切り替えが自動で行われるため、ユーザーが素早い返答を期待している場面で深く考え込み、ユーザーを待たせて苛立たせる場面もあるようです。
◇ GPT-5の使い方:料金プランと利用方法
◆ ChatGPTでの利用方法
GPT-5はChatGPTの標準エンジンとして、全てのChatGPTユーザーが利用可能です。
無料プラン
- GPT-5を利用可能(使用量制限あり)
- 制限を超えると「GPT-5 mini」に自動切替
ChatGPT Plus(月額約2,000円)
- GPT-5利用枠が無料ユーザーよりも多い
- 処理速度の向上
ChatGPT Pro(月額約20,000円)
- GPT-5とGPT-5 Proを無制限利用
◆ API利用での選択肢
開発者向け(API)には、3つのモデルが提供されます。
- gpt-5:フル性能版
- gpt-5-mini:軽量版
- gpt-5-nano:超低遅延版
競争力の高い価格設定で、入力1万トークンあたり1.25ドル、出力10ドルという手頃な料金となっています。
◇ 想定されるGPT-5の活用分野
◆ 教育分野での活用
GPT-5はスタディモードの搭載により、個別学習のサポートが可能になりました。
- 教師の講義ノートから学生向け解説を自動生成
- 生徒の課題作成支援
- 自動添削機能
- 個人に合わせた学習プランの提案
◆ ビジネス分野での革新
現状、すでに多くの企業が言語系生成AIを業務に活用しています。その中の多くの企業が今後はAIエージェントなどと連携してGPT-5を業務に活用することになるでしょう。
- レポート・提案書の生成
- データ分析結果の自然言語要約
- プレゼン資料の作成補助
- メール返信の代行
- 広報・マーケティング資料の作成
◆ 医療・ヘルスケア支援
専門的な医療情報を分かりやすく提供することも可能となりました。これまで情報の正確性への懸念から限定的だった医療やヘルスケアの分野での活用も進むでしょう。
- 症状や検査結果からの診断候補リストアップ
- 複雑な医学論文の平易な説明
- 健康に関する情報提供(参考情報として)
◆ ソフトウェア開発の効率化
GPT-5の優れたコーディング能力を活用すれば、誰もがノーコードで「自分の欲しいソフトウェア」を作成できる時代となるでしょう。
- 自然言語からのWebアプリ生成
- AIにイメージや雰囲気を伝えるだけで的確なコード生成
- GitHub Copilot、Cursor、Windsurfなどのツールとの連携強化
◇ GPT-4からGPT-5、何が変わった?


◆ 性能面での改善
OpenAIによると、GPT-5は全体的に「よりスマートで高速かつ正確」になりました。
- ハルシネーション(誤情報)の減少
- 答えの正直さの向上
- 文章の正確性向上
- 事実誤認の大幅な削減
◆ ユーザー体験の革新
従来は複雑なタスクで「もっと考えて」という指示やモデル選択が必要でしたが、GPT-5では自動的に最適化されます。これにより、より直感的で効率的なAI体験が実現しました。
◆ 専門性の向上
CEOサム・アルトマンは「これまでのAIは高校生・大学生レベルだったが、GPT-5は博士号レベルの専門家のようだ」と評価しています。
◇ 安全性と倫理への取り組み
◆ 多層的な安全対策
OpenAIは数千時間以上の社内テスト・レッドチーム演習を実施し、以下の対策を講じています。
- バイオテロやマルウェアに関する情報生成の防止
- 有害コンテンツを防ぐ「Safe Completion(安全補完)」機能
- 個人情報の混入を抑制するデータフィルタリング強化
- 常時監査体制の維持
◆ 法規制への対応
GPT-5は2025年8月施行のEU AI法など、世界各国のAI規制に対応しています。
- AI生成コンテンツへのラベル付け義務
- 訓練データの出典開示
- 重大インシデントの当局報告
- システミックリスク評価の実施
◇ 今後の展開と社会への影響
◆ AGI(汎用人工知能)への道筋
OpenAIのサム・アルトマンCEOはGPT-5を「AGI(汎用人工知能)への道を開く重要な一歩」と位置づけています。ただし、「GPT-5には自ら学習する能力はまだない」と慎重な姿勢も示しています。
◆ 社会的課題への対応
今後想定されるGPT-5の普及に伴い、以下のような課題への対応が求められています。
- 労働市場への影響:再教育プログラムの必要性
- 教育現場での対応:カンニング防止と学習への適切な活用
- 倫理・プライバシー:AI判断の偏りや差別リスクへの対策
- 著作権処理:創作物の権利関係の整理
◇ GPT-5がもたらす未来
OpenAIの最新モデルであるGPT-5は単なるAIの進化を超えて、私たちの働き方や学び方を根本的に変える可能性を持っています。博士号レベルの専門性と直感的な使いやすさを両立させたGPT-5は、まさに「AI時代の新たな始まり」と言えるかもしれません。
重要なのは、この革新的なツールを責任を持って活用することです。GPT-5の性能を最大限に活用しながら、同時にリスクを最小化するため、利用者・企業・政府が協調していく必要があります。
進化し続けるAIを活用するためには、それを利用する私たちも常に知識(情報)とルールをアップデートし続けなければなりません。
◆ GPT-5が使える法人向けRAGツール
SELF株式会社の提供するRAG型チャットツール【SELFBOT】はGPT-5を始め、GPT-5 mini、GPT-5 nanoを利用可能です。最新の言語モデルと独自の高精度RAGで回答品質の高い自動応答Botを構築し、社内資料の検索・要約や問い合わせ対応の自動化に活用できます。

SELFBOTについて、詳しくは下記のページをご覧ください。
→SELFBOT 顧客対応:https://self.systems/selfbot/
→SELFBOT 社内利用:https://self.systems/selfbot-inside/
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