近年、業務効率化や社内データ活用の促進を目指して、生成AIツールを利用する企業が増えています。この記事では、ビジネスシーンで利用される生成AIツールの中から、以下の4つを比較し、解説しています。
- NotebookLM(Google)
- ChatGPT(OpenAI)
- Perplexity AI
- SELFBOT 社内利用
AIツールを導入する際は、ツールごとに異なる機能や特徴、ユースケースを整理し、自社に適したツールを選定することが重要です。
目次
◇ ビジネスにおける「社内資料×生成AI」活用の潮流
昨今の生成AIツールは単なるチャットボットではなく、PDF・Word・Excel・PowerPointといったビジネス文書を読み取ることで、要約・分析・対話形式での問い合わせ対応などが可能です。また、Web検索やユーザー所有のドキュメントなど、様々な情報源を指定することも可能で、以下のような用途に活用されています。
- 社内ドキュメントの要点整理
- マニュアルや契約書からのFAQ生成
- 業務引き継ぎ資料の要約・対話化
- カスタマーサポートでのナレッジ活用
- 外部情報(Web情報)の収集、整理
ただし、「どの情報をAIに読ませるか」「どこに保存されるのか」といった点はツールごとに大きな違いがあり、導入検討時には慎重な比較が求められます。
◇ 主要ツール4種の比較表
以下に、各ツールの基本的な特徴をまとめました。
| 項目 | NotebookLM | ChatGPT | Perplexity AI | SELFBOT 社内利用 |
|---|---|---|---|---|
| 提供元 | OpenAI | Perplexity | SELF株式会社 | |
| 利用環境 | Googleアカウント | OpenAIアカウント | ブラウザ | 専用環境(ブラウザ) |
| 情報元の指定 | アップロード or Google Drive連携 | アップロード、Web検索 | アップロード、Web検索 | アップロード、Web検索、社内DB検索、ストレージ連携(Google Drive、Box、SharePoint) |
| 利用コスト | 無料(一部有料) | 無料(一部有料) | 無料(一部有料) | 導入コスト+従量課金制(要問い合わせ) |
◇ ツール選定のポイントは「活用可能な情報源」
生成AIが回答の根拠とする「情報源」の指定は、企業にとって極めて重要です。誤情報の防止や、最新かつ正確なデータ活用のためには、どのツールがどのような情報源を指定できるかを把握しておく必要があります。
◆ 情報元の種類と各ツールの対応状況
現状、生成AI(LLM)が活用できる情報源は大きく下記の4つに分類されます。
- 事前学習済み情報:モデルのトレーニングに利用された大規模なテキストデータから得られた知識。Webページや書籍、論文などを通じて、言語的・論理的なパターンを学習しています。
- アップロード資料:ユーザーが所有する文書・画像・動画などをアップロードし、その内容をもとにAIが回答。通常は一時的にセッション内で活用されます。
- Web検索:生成AIがリアルタイムでWeb検索を行い、外部の最新情報にアクセス。ニュースや公開サイトから情報を取得して回答を補完します。
- 社内DB検索(RAG):RAG(検索拡張生成)とは、あらかじめ社内資料などを構造化して検索可能にしておき、AIがその中から情報を抽出して活用する技術です。

基本的にLLMは「事前学習済みの情報」から回答を生成しますが、これだけでは古い情報や真偽の怪しい情報が混ざるリスクがあります。また、一般公開されていない企業独自の情報や業務知識にはアクセスできません。
したがって、企業が生成AIを業務で活用するには、「信頼できる最新の情報源」から必要な情報を引き出し、それをAIが適切に扱える仕組み(Web検索やRAGなど)を備えることが重要です。
| 情報元の種類 | NotebookLM | ChatGPT | Perplexity AI | SELFBOT |
|---|---|---|---|---|
| アップロード資料 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| Web検索 | × | ○ | ◎ | ○ |
| 社内DB検索(RAG) | × | △(API構築で可能) | × | ◎(標準実装) |
各ツールの対応状況
- NotebookLM:主にアップロード資料やGoogleドキュメントを対象とした静的な情報処理に強みがあります。個別のWebページをソースとして追加することはできますが、Web検索機能はありません。
- ChatGPT:資料アップロード、Web検索が可能です。しかし、社内データベースと連携するには追加開発が必要です。
- Perplexity AI:Web検索が主軸。リアルタイム性の高い情報取得が可能です。資料アップロードも可能ですが、企業内部のナレッジ活用には不向きです。
- SELFBOT:Web検索、アップロード資料に加え、社内データベースやクラウドストレージを横断検索できる検索拡張生成(RAG)を搭載しており、社内データ活用に特化したシステムの構築が可能です。
◇ ユースケース別のおすすめツール
| ユースケース | おすすめツール | 理由 |
|---|---|---|
| 社内ナレッジの活用 | SELFBOT | RAG構成で社内データベースと連携可能&高セキュリティ |
| Web検索を伴う情報収集 | Perplexity AI | 検索エンジンとの連動が強く、出典付きで最新情報を取得 |
| 資料ベースの要約・整理 | NotebookLM | アップロード資料に特化し、章ごとの要約や質問応答がスムーズ |
| 多目的な情報処理・応答 | ChatGPT | 幅広いファイル対応と応答性能。推論モデルやDeepResearchも利用可能 |
社内ナレッジの活用には、情報漏洩リスクの低減と業務への応用性を重視する必要があります。
各ツールの得意分野
- NotebookLM:個別の資料ベースの要約・整理をしたい場合に適しています。議事録や社内レポートの要約、インタビューの整理などに便利で、動画ファイルをアップロードして内容をテキスト化することも可能です。
- ChatGPT:幅広い知識を有しており、画像生成にも対応しているため、最も柔軟性に富んでいます。推論機能やDeepResearchを併用することで、情報収集だけでなくデータ分析やレポート作成まで幅広くカバー可能です。
- Perplexity AI:Web検索を伴う情報収集に特化しています。Webの最新情報にアクセスし、出典付きで回答する点が強みであり、リサーチや競合調査、マーケットトレンドの把握などに向いています。
- SELFBOT:RAG(検索拡張生成)の精度に定評があり、社内のナレッジベースやファイルストレージと連携し、精度の高い応答が可能。社内に散在する多様な資料・ナレッジを一元管理・活用することに特化しており、文書の要約や分析だけでなく社内ナレッジの共有やカスタマーサポートへの活用も可能です。
◆ 業務フローに溶け込む社内向けAI
SELF株式会社が提供する「SELFBOT 社内利用」は、既存のAIチャットツールとは一線を画しています。

特徴的な機能
- RAG(検索拡張生成)を標準搭載:社内資料DB、クラウドストレージを横断検索
- 対話形式で社内ドキュメントを活用:自然言語で質問するだけで社内データを検索、情報の抽出が可能
- 回答の根拠(ソース)を明示:回答と同時に引用元資料を提示、即座にプレビューも可能
- 個人ファイルアップロード、Web検索:社員が個人所有しているファイルをアップロードして分析、要約/Web検索で取得した情報も活用可能
- セキュリティ重視:Microsoft Azure連携で社内データがAIの学習対象にならない/IPアドレスによるアクセス制限/各種SSO認証に対応
◇ AIツール導入時のチェックポイント
AIツールをビジネス利用する際は、以下のポイントを確認することが重要です。
- 明確なユースケース設定(AIツールで何がしたいか)
- 目的に適した情報源を利用できるか(個人所有の資料/Web情報/社内ナレッジなど)
- エンドユーザーのリテラシー(導入したツールを使いこなせるか)
- コストとROIのバランス(コストに見合った利益を得られるか)
- 情報漏洩、不正利用への対策(セキュアに利用できるか)
社内データのAI活用にはSELFBOTが有力候補
文書をアップロードして生成AIに活用させる機能は多くのツールで実装されていますが、企業導入では「どこから情報を読み取らせるか」「どの程度自社環境に適した設計(カスタマイズ)ができるか」がカギとなります。
- 情報源を自由に指定し、社内データを有効活用したいならSELFBOT
- 外部の情報収集を中心にしたいならPerplexity AI
- ファイルベースで小規模利用するならNotebookLMやChatGPT
このような視点から、自社の課題に沿ったツールを選択することが、生成AI導入を成功させる第一歩です。
→SELFBOT サービスページ
SELF株式会社では、生成AIとRAG(検索拡張生成)システムの基本と運用が学べる「生成AI×RAG活用セミナー」も実施しています。
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