RAG型のAIチャットボットは、社内文書やFAQ、マニュアル、顧客対応履歴などをもとに、根拠のある回答を生成できるAIチャットボットとして注目されています。一方で、製品によって連携できるデータ、料金体系、セキュリティ、運用しやすさは大きく異なります。本記事では、代表的なRAG型AIチャットボット製品を比較しながら、導入前に確認すべきポイントや、自社に合うサービスの選び方をわかりやすく解説します。
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目次
◇RAG型AIチャットボットとは
RAG型のAIチャットボットとは、生成AIに社内文書やFAQ、マニュアル、ナレッジベースなどの情報を検索させ、その検索結果をもとに回答を生成するAIチャットボットです。
RAGは「Retrieval-Augmented Generation」の略で、日本語では検索拡張生成と呼ばれます。
一般的な生成AIは、モデルが学習済みの知識や入力されたプロンプトをもとに回答します。一方、RAGチャットボットは、企業が保有する最新の文書や業務ナレッジを参照して回答できる点が特徴です。
そのため、社内FAQ、規程検索、問い合わせ対応、文書検索AI、カスタマーサポートなどの用途で導入が進んでいます。

◆通常のAIチャットボットとの違い
従来型のAIチャットボットは、事前に登録したFAQやシナリオに沿って回答するものが中心でした。定型的な質問には強い一方で、聞き方が少し変わると回答できない、FAQ登録やメンテナンスに手間がかかる、といった課題がありました。
RAG型のAIチャットボットは、PDF、Word、社内Wiki、SharePoint、Google Driveなどの文書を検索対象にできるため、FAQに登録されていない情報も参照しやすくなります。
ただし、元文書の品質が低い場合や、権限管理が不十分な場合は、誤回答や情報漏えいリスクにつながるため、導入時の設計が重要です。
◆社内ナレッジ活用で注目される理由
企業では、規程、マニュアル、営業資料、問い合わせ履歴、議事録、仕様書などが複数のツールに分散しがちです。
情報システム部門やDX推進担当者にとって、社員が必要な情報をすぐ探せない状態は、生産性低下や問い合わせ集中の原因になります。
RAGチャットボットを活用すれば、社員は自然文で質問し、関連文書に基づいた回答を得られます。社内FAQの運用負荷を下げたい企業や、生成AIを安全に業務利用したい企業にとって、有力な選択肢になっています。
◇AIチャットボットおすすめ15選
SELF株式会社の提供する無料ホワイトペーパー「RAGチャットボットおすすめ15選 比較表・検証用スコアカード付き」では、RAGとチャットボットを備えた15サービスの機能・料金・セキュリティ・導入難易度・どんな企業に向いているか等を比較した詳細な比較表を掲載しています。

対象製品・サービス
- SELFBOT(SELF株式会社)
- Dify(LangGenius, Inc.)
- Zendesk AI(Zendesk, Inc.)
- PKSHA AI Helpdesk(株式会社PKSHA Technology / 株式会社PKSHA Workplace)
- Microsoft Copilot Studio(Microsoft Corporation)
- Alli LLM App Market(Allganize Japan株式会社 / Allganize Holdings, Inc.)
- ナレフルチャット(CLINKS株式会社)
- JAPAN AI CHAT(JAPAN AI株式会社)
- ミンクスプラス生成AI(NTT東日本)
- SIOS 社内ナレッジ活用AIチャット導入サービス(サイオステクノロジー株式会社)
- exaBase 生成AI(株式会社Exa Enterprise AI / 株式会社エクサウィザーズ)
- Helpfeel(株式会社Helpfeel)
- ユーザーローカル サポートチャットボット / ChatAI(株式会社ユーザーローカル)
- OfficeBot(ネオス株式会社)
- ChatPlus / AI Agent Plus(チャットプラス株式会社)
※ 各製品・サービスの情報は、2026年6月時点における公式ウェブサイトに掲載されている情報をまとめたものです。最新の情報は各製品・サービスの公式ウェブサイトでお確かめください。
◆各製品の特徴
ここでは、資料に掲載されているサービスの概要をご紹介します。
1. SELFBOT
SELFBOTは、SELF株式会社が提供する統合型AIサービスです。社内での利用だけでなく、カスタマーサポートなどの顧客対応にも適した設計になっています。高い回答精度とカスタマイズ性、豊富なオプション機能が最大の特徴です。
Webページ・ファイル学習、CSV登録、ソースリンク提示、管理画面分析、Slack・Teams・LINE連携、Google Drive・SharePoint・Box連携などの標準機能を備えています。高精度のRAGチャットボットを基盤に、オプションとしてAIエージェントやAIアバターを提供しています。
料金は月額15万円〜の従量課金となっており、利用アカウント数は無制限です。初期費用などの詳細は問い合わせが必要です。導入後のサポートにも定評があり、開発チームだけで構築するよりも、ベンダー支援を受けながらRAGチャットボットを導入したい企業に向いています。
出典
公式サイト:SELF株式会社
https://self.systems/selfbot/
2. Dify
Difyは、LangGenius, Inc.が開発・提供する、生成AIアプリケーション開発プラットフォームです。完成済みのチャットボットを導入するサービスではなく、自社の業務に合わせたRAGチャットボット、ワークフロー、AIエージェントなどを構築するための基盤です。
Knowledge機能を使って文書をナレッジベースに登録し、検索結果をもとに回答するRAGアプリを構築できます。複数の生成AIモデルに対応し、外部APIとの連携や、複数の処理をつなぐワークフローの作成も可能です。クラウド版に加え、オープンソース版を自社環境に構築する選択肢もあります。
自由度が高い反面、データの登録方法、検索設定、権限管理、セキュリティ、外部システム連携などを自社で設計する必要があります。情報システム部門や開発チームが主導し、自社専用のRAGチャットボットを柔軟に構築したい企業に向いています。
出典
公式サイト:LangGenius, Inc.
https://dify.ai/ja/
料金ページ:LangGenius, Inc.
https://dify.ai/ja/pricing公式ドキュメント:LangGenius, Inc.
https://docs.dify.ai/ja-jp/guides/knowledge-base
3. Zendesk AIエージェント
Zendesk AIエージェントは、Zendeskが提供するカスタマーサービス向けのAIエージェントです。一般的な社内文書検索ツールではなく、顧客からの問い合わせを自動で解決し、必要に応じて有人担当者へ引き継ぐカスタマーサポート用途を中心としています。
Zendeskのヘルプセンターや接続したナレッジソースを参照して回答を生成し、Webサイト、メッセージング、メールなどの問い合わせ窓口で利用できます。既存の問い合わせ管理、チケット、有人対応、レポートなどと連携できる点が特徴です。
すでにZendeskを利用している企業であれば、既存のFAQやヘルプセンターを活用しながらAI対応を追加しやすいでしょう。一方、社内文書を横断検索するだけの用途では、問い合わせ管理機能まで含むため、必要以上に大規模な構成となる可能性があります。
出典
公式製品ページ:Zendesk, Inc.
https://www.zendesk.com/service/ai/ai-agents/
料金ページ:Zendesk, Inc.
https://www.zendesk.com/pricing/
4. PKSHA AIヘルプデスク
PKSHA AIヘルプデスクは、株式会社PKSHA Workplaceが提供する、社内問い合わせ対応に特化したAIヘルプデスクです。Microsoft Teamsを問い合わせ窓口として利用でき、情報システム、人事、総務、経理などへの社内問い合わせを一元化できます。
最初にFAQエージェントが登録済みのFAQを使って回答し、解決できない場合はドキュメントエージェントがMicrosoft SharePoint Online上の社内文書をRAGで検索して回答します。それでも解決できない質問は有人担当者へ引き継ぎ、チケットとして管理できます。
有人対応の履歴からFAQを自動作成し、ナレッジを継続的に増やせる点も特徴です。Microsoft TeamsやSharePointを社内標準として利用し、AIによる自動回答と有人対応を一つの仕組みで管理したい企業に向いています。
出典
公式製品サイト:株式会社PKSHA Workplace
https://aisaas.pkshatech.com/ai-helpdesk/
公式ニュース:株式会社PKSHA Technology
https://www.pkshatech.com/news/20250820/
5. Microsoft Copilot Studio
Microsoft Copilot Studioは、Microsoftが提供するAIエージェント構築プラットフォームです。専門的なプログラミングを最小限に抑えながら、社内外向けのチャットボットや、業務を実行するAIエージェントを作成できます。
SharePoint、Dataverse、Webサイト、アップロードした文書などをナレッジソースとして設定し、登録情報を検索して回答するRAG型のエージェントを構築できます。Power Automateなどと連携すれば、質問への回答だけでなく、申請、通知、データ登録などの業務処理にもつなげられます。
Microsoft Entra IDによる認証や、Microsoft 365環境のアクセス権限を活用しやすい点も特徴です。ただし、ナレッジソース、権限、処理フロー、利用量に応じた料金を設計する必要があるため、Microsoft 365やPower Platformに詳しい担当者がいる企業に向いています。
出典
公式製品サイト:Microsoft Corporation
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-copilot/microsoft-copilot-studio
公式ドキュメント:Microsoft Corporation
https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-copilot-studio/knowledge-copilot-studio
ライセンス・課金情報:Microsoft Corporation
https://learn.microsoft.com/en-us/microsoft-copilot-studio/billing-licensing
6. Alli LLM App Market
Alli LLM App Marketは、Allganizeが提供する企業向け生成AI活用プラットフォームです。AIチャットボットだけでなく、AIエージェント、業務アプリ、高精度RAGを一つの環境で利用できる点が特徴です。
社内文書や社内外のWeb情報を検索し、参照元の該当箇所を示しながら回答を生成できます。PDFやWordに加え、表を含むExcelなどにも対応しています。ノーコードビルダーを使って、自社業務向けのAIアプリやエージェントを作成することも可能です。
社内FAQ、契約書レビュー、議事録作成、営業支援などの業務アプリがあらかじめ用意されているため、ゼロから開発せずに利用を始められます。オンプレミスやプライベートクラウドにも対応しており、複数部門へ生成AIを展開したい企業に向いています。
出典
公式製品サイト:Allganize Japan株式会社
https://www.allganize.ai/ja/alli-llmapp-market
7. ナレフルチャット
ナレフルチャットは、CLINKS株式会社が提供する法人向け生成AIチャットサービスです。社内規程や業務マニュアルなどをアップロードし、自社情報に回答するRAGチャットボットを専門知識なしで作成できます。
PDFやWordなどを直接登録できるほか、SharePointなどのクラウドストレージとの連携にも対応しています。作成したチャットボットは社内メンバーに共有でき、専用URLを発行する「RAGリンク」を使って、ナレフルチャットの利用者以外にも公開できます。
部署や用途ごとに複数のボットを作成し、条件分岐や利用するAIモデルを設定することも可能です。利用人数に左右されにくい企業単位の料金体系を採用しているため、社内の多くの社員へ生成AIとRAGを展開したい企業に向いています。
出典
公式サイト:CLINKS株式会社
https://www.knowleful.ai/
RAG機能紹介:CLINKS株式会社
https://www.knowleful.ai/rag/
8. JAPAN AI CHAT
JAPAN AI CHATは、JAPAN AI株式会社が提供する法人向け生成AIチャットです。複数の生成AIモデルを一つの環境で使い分けながら、社内文書やWeb情報を参照した回答を生成できます。
高精度RAGを搭載し、テキストだけでなく、画像や表を含む資料も検索対象として活用できます。外部ツールとの連携、OCR、議事録作成、プロンプトテンプレートなど、生成AIを日常業務で利用するための機能もまとめて提供されています。
SSO、IPアドレス制限、多要素認証、監査ログなど、法人利用向けの管理・セキュリティ機能も備えています。チャットツールの提供だけでなく、導入後の伴走支援も掲げているため、生成AIを全社に展開し、利用を定着させたい企業に向いています。
出典
公式製品サイト:JAPAN AI株式会社
https://japan-ai.co.jp/chat/
セキュリティ情報:JAPAN AI株式会社
https://japan-ai.co.jp/security/
9. ミンクスプラス生成AI
ミンクスプラス生成AIは、東日本電信電話株式会社が提供する法人・自治体向けの生成AIサービスです。2026年1月に現在の名称へ変更され、社内独自データを活用できるAIチャットボットとして提供されています。
RAGを使って社内文書を検索し、参照元をハイライト表示しながら回答できます。PDFやMicrosoft Office文書、JSON、HTML、画像などを取り込めるほか、用途別のAIエージェントをノーコードで作成することも可能です。
国内リージョンでのデータ保存、通信の暗号化、Microsoft Entra ID連携、IP制限、個人情報入力のブロック、学習データへの不使用など、組織利用向けのセキュリティ機能を備えています。セキュリティを重視する企業や自治体に向いています。
出典
公式製品サイト:東日本電信電話株式会社
https://business.ntt-east.co.jp/service/generative-ai/
提供条件:東日本電信電話株式会社
https://business.ntt-east.co.jp/service/generative-ai/details.html
10. 社内ナレッジ活用AIチャット導入サービス
社内ナレッジ活用AIチャット導入サービスは、サイオステクノロジー株式会社が提供するRAG型AIチャットボットの構築・導入支援サービスです。完成済みのSaaSを利用するだけでなく、企業ごとの社内データや利用目的に合わせた環境構築とトレーニングを受けられます。
Word、Excel、PowerPoint、PDF、テキストなどの文書を登録でき、Microsoft SharePointとの連携にも対応しています。回答と一緒に参照した文書を表示できるほか、ユーザーグループごとに参照可能なナレッジを分けることも可能です。
スマートフォンからも利用でき、回答へのフィードバックを通じて継続的に改善できます。自社だけでRAG環境を設計するのが難しく、導入支援を受けながら短期間で社内利用を開始したい企業に向いています。
出典
公式サービスサイト:サイオステクノロジー株式会社
https://nextech-solutions.sios.jp/genai/ai-chat-integratoin-service.html
公式プレスリリース:サイオステクノロジー株式会社
https://www.sios.com/ja/news/press/20250417-rag.html
11. エクサベース AI
エクサベース AIは、株式会社Exa Enterprise AIが提供する法人向け生成AIプラットフォームです。旧称は「exaBase 生成AI」で、現在は生成AIチャットに加えて、AIエージェントや業務自動化を含むサービスとして展開されています。
複数の生成AIモデルを利用でき、社内文書を登録して、自社情報に基づく回答を生成できます。RAG、プロンプトテンプレート、利用状況の管理などを備え、社内FAQ、文書作成、データ分析、議事録作成などの業務に利用できます。
入力情報を生成AIモデルの学習に使わせない仕組みや、法人向けの管理・セキュリティ機能を提供しています。特定のチャットボットだけを設置するよりも、生成AIやAIエージェントを全社的な業務基盤として活用したい企業に向いています。
出典
公式製品サイト:株式会社Exa Enterprise AI
https://exawizards.com/exabase/gpt/
エクサベース製品一覧:株式会社エクサウィザーズ
https://exawizards.com/exabase/services/
12. Helpfeel
Helpfeelは、株式会社Helpfeelが提供する検索型AI-FAQシステムです。一般的な自由会話型の生成AIチャットボットとは異なり、利用者の質問意図を捉え、正しいFAQや情報へ案内して自己解決を促すことに重点を置いています。
独自の意図予測検索により、曖昧な質問、表記の違い、スペルミスなどが含まれていても、関連するFAQを提示します。顧客向けのサポートサイトだけでなく、社員向けの社内ヘルプデスクにも利用できます。
AIによる回答生成やFAQ作成・改善の支援機能もありますが、汎用的な社内AIアシスタントというより、問い合わせ削減とFAQ検索の改善に特化したサービスです。正確な情報への誘導や、カスタマーサポートの自己解決率を重視する企業に向いています。
出典
公式製品サイト:株式会社Helpfeel
https://www.helpfeel.com/
AI機能紹介:株式会社Helpfeel
https://www.helpfeel.com/helpfeel-ai
料金情報:株式会社Helpfeel
https://www.helpfeel.com/pricing
13. サポートチャットボット
サポートチャットボットは、株式会社ユーザーローカルが提供する法人向けの生成AIチャットボットです。顧客や社員からの問い合わせ対応を自動化し、Webサイトや社内システムなどで利用できます。
登録したFAQに回答する機能に加え、アップロードしたドキュメントをRAGで検索し、その内容をもとに生成AIが回答する機能を備えています。社内マニュアルや製品サイトからQ&Aを自動作成できるため、初期データ作成の負担も軽減できます。
Webサイトのほか、SharePoint、Microsoft Teams、Slack、Google Chat、LINE WORKS、kintoneなどと連携できます。有人チャットへの引き継ぎや、質問内容を分析して改善点を可視化する機能もあり、従来型FAQと生成AIを組み合わせて運用したい企業に向いています。
出典
公式製品サイト:株式会社ユーザーローカル
https://chatbot.userlocal.jp/
公式機能紹介:株式会社ユーザーローカル
https://chatbot.userlocal.jp/document/function/
14. OfficeBot
OfficeBotは、ネオス株式会社が提供する法人向け生成AIチャットボットです。社内資料をRAGで検索し、組織固有の情報に基づいて回答することを中心としたサービスです。
画像、グラフ、表、複雑なレイアウト、スキャン文書などを読み取るデータ認識技術を備えています。検索では、質問と文書の意味的な近さを調べるベクトル検索と、質問意図に合う情報を並べ直すリランキングを組み合わせています。
回答ログを分析し、不足している情報や追加すべき資料を提案するAIエージェント機能も提供されています。Azure OpenAI Serviceを用いた法人向け環境と導入・運用支援を提供しているため、複雑な社内資料の検索精度と運用改善を重視する企業に向いています。
出典
公式製品サイト:ネオス株式会社
https://officebot.jp/
公式機能紹介:ネオス株式会社
https://officebot.jp/function/
15. AI Agent Plus
AI Agent Plusは、チャットプラス株式会社が提供する対話型AIエージェントサービスです。公式ページでは、旧「AIチャットボット」の後継サービスとして案内されています。利用者の質問意図や会話の流れを踏まえて回答し、必要に応じて別のAIエージェントや有人担当者へ引き継げます。
登録したQ&Aやドキュメントをナレッジとして利用し、生成AIによる回答、Q&Aの自動生成、会話内容の分析、改善候補の提案などを行えます。エージェントごとに役割、専門分野、口調などを設定でき、複数のエージェントを連携させることも可能です。
有人チャット、チケット管理、Webサイトへのチャット設置など、ChatPlusの機能と組み合わせられる点が特徴です。顧客対応や社内FAQで、AIによる自動回答と人による対応を一体的に運用したい企業に向いています。
出典
公式製品サイト:チャットプラス株式会社
https://chatplus.jp/service/aiagentplus/
公式サイト:チャットプラス株式会社
https://chatplus.jp/
◆ おすすめAIチャットボットサービス比較表
| サービス名(正式名称) | 開発・提供企業 | 製品タイプ | 主な連携・データソース | 主な機能 | セキュリティ・管理機能 | 料金(税込・税別は公式表記準拠) | 向いている企業 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| SELFBOT | SELF株式会社 | 統合型AIサービス | Webページ、PDF、Office、Google Drive、SharePoint、Boxなど | RAGチャット、ソース表示、AIアバター、分析、外部チャネル連携 | 権限管理、データ公開範囲設定など | 従量課金制(要問い合わせ) | 社内外の問い合わせ対応を一元化したい企業 |
| Dify | LangGenius, Inc. | AIアプリ・AIエージェント構築基盤 | PDF、Word、Markdown、HTML、APIなど | RAG、AIエージェント、ワークフロー、LLM切替、API | SOC 2 Type II、ISO 27001など | Sandbox無料、Professional US$59/月、Team US$159/月 | 自社でAIアプリを開発・運用したい企業 |
| Zendesk AI agents | Zendesk, Inc. | カスタマーサポートAI | Zendesk Help Center、ナレッジベース、外部コンテンツ | AIエージェント、生成検索、チケット対応、有人連携 | ロール管理、監査、分析など | Suite Team US$55/席/月~(AI Agentsは利用量課金) | コールセンター・サポート部門 |
| PKSHA AIヘルプデスク | 株式会社PKSHA Workplace | 社内ヘルプデスクAI | SharePoint Online、FAQ、Office文書 | FAQ回答、RAG検索、Teams対応、チケット管理 | SharePoint権限継承、Azure OpenAI | 要問い合わせ | 社内ヘルプデスクをAI化したい企業 |
| Microsoft Copilot Studio | Microsoft Corporation | AIエージェント構築基盤 | SharePoint、Dataverse、Web、Microsoft Graph | AIエージェント、RAG、Power Automate連携 | Microsoft Entra ID、Purviewなど | Copilot Studio Messages課金(公式価格参照) | Microsoft 365利用企業 |
| Alli LLM App Market | Allganize Japan株式会社 | AIエージェントプラットフォーム | Office文書、PDF、DB、Salesforceなど | RAG、AIエージェント、業務AIアプリ | オンプレミス対応、権限管理 | 初期30万円、月額30万円~ | 全社へAI活用を展開したい企業 |
| ナレフルチャット | CLINKS株式会社 | 法人向け生成AI | PDF、Office、SharePointなど | RAGチャット、生成AI、AIエージェント | SSO、IP制限、アクセスログ | 月額4万円~ | 社内向け生成AIを低コストで導入したい企業 |
| JAPAN AI CHAT | JAPAN AI株式会社 | 法人向け生成AI | 社内文書、Google Drive、SharePointなど | RAG、議事録、OCR、テンプレート | SSO、MFA、IP制限、監査ログ | 要問い合わせ | 全社利用を前提とした企業 |
| ミンクスプラス生成AI | 東日本電信電話株式会社 | 法人向け生成AI | PDF、Office、画像、HTMLなど | RAG、AIチャット、AIエージェント | 国内保存、Entra ID、IP制限 | 初期11万円、月額15.4万円~ | セキュリティ重視の企業・自治体 |
| 社内ナレッジ活用AIチャット導入サービス | サイオステクノロジー株式会社 | 導入支援サービス | Word、Excel、PowerPoint、PDF、SharePoint | RAGチャット、参照元表示、導入支援 | グループ権限、認証連携 | 初期260万円~、月額10万円~ | 短期間で社内AIチャットを導入したい企業 |
| エクサベース AI | 株式会社Exa Enterprise AI | 法人向け生成AI | Office文書、PDFなど | RAG、生成AI、AIエージェント | 学習利用なし、IP制限、管理機能 | 要問い合わせ | 全社で生成AIを利用したい企業 |
| Helpfeel | 株式会社Helpfeel | AI-FAQ・ナレッジ検索 | FAQ、PDF、マニュアル、ヘルプページ | AI検索、FAQ、AI回答、問い合わせ削減 | アクセス制限、認証、PDF検索 | 要問い合わせ | FAQ・自己解決率を改善したい企業 |
| サポートチャットボット | 株式会社ユーザーローカル | AIチャットボット | FAQ、社内文書、Webサイト | RAG検索、Q&A自動生成、有人連携 | 学習利用なしを訴求 | 要問い合わせ | Web・社内問い合わせを自動化したい企業 |
| OfficeBot® | ネオス株式会社 | 法人向けRAGチャットボット | 社内文書、Office、PDF、画像 | RAG、ベクトル検索、リランキング、AIエージェント | Azure OpenAI Service | 要問い合わせ | 社内文書検索の精度を重視する企業 |
| AI Agent Plus | チャットプラス株式会社 | AIエージェント | FAQ、ドキュメント、URL | AI回答、有人チャット、マルチエージェント | ISO27001、管理機能 | 要問い合わせ(ChatPlus本体は月額1,500円~) | Web接客・問い合わせ対応をAI化したい企業 |
◇AIチャットボットを選ぶ5つの比較ポイント
◆文書連携と更新しやすさ
最初に確認すべきは、どの文書やシステムと連携できるかです。
PDFやDOCXのアップロードだけでよいのか、SharePoint、Google Drive、Notion、Confluence、Slack、Zendeskなどと継続同期したいのかで、選ぶべきサービスは変わります。
社内ナレッジ活用では、初回登録よりも更新運用が重要です。規程やマニュアルが変わるたびに手作業で再アップロードする必要があると、情報が古くなりやすくなります。
◆権限管理とセキュリティ
RAGチャットボットでは、AIが参照してよい文書と、ユーザーが見てよい文書を一致させる必要があります。
特に人事、法務、経営、顧客情報を含む文書を扱う場合、既存のアクセス権限を尊重できるかは重要です。
Microsoft Copilot StudioやGlean、Notion AIのように、接続元アプリの権限を反映する設計を明記しているサービスもあります。一方で、詳細な権限仕様が公開されていないサービスもあるため、導入前に必ず確認しましょう。
◆対応LLMと回答根拠の提示
対応LLMも比較ポイントです。
OpenAI、Anthropic、Google、Azure OpenAI、Amazon Bedrockなど、どのモデルを利用できるかによって、精度、費用、データ管理の考え方が変わります。
また、回答に参照元リンクや出典を表示できるかも重要です。社内FAQや文書検索AIでは、回答そのものだけでなく「どの文書を根拠にしたか」を確認できることが、信頼性の担保につながります。
◆導入難易度と運用体制
Difyのように自由度が高いサービスは、開発チームがいる企業に向いています。
一方、SELFBOT、PKSHA AI Helpdesk、Helpfeelのように導入支援や運用支援を前提にしたサービスは、社内にAI開発人材が少ない企業でも進めやすい場合があります。
重要なのは、単に「高機能か」ではなく、自社の運用体制に合っているかです。
◆料金体系とスモールスタートのしやすさ
RAGチャットボットの料金は、月額固定、ユーザー課金、従量課金、問い合わせベース、要見積もりなどさまざまです。
初期費用だけでなく、利用ユーザー数、回答回数、文書量、連携オプション、サポート費用まで含めて比較する必要があります。
◇用途別に見るAIチャットボットの選び方
RAGチャットボットと一口に言っても、得意な用途はサービスによって大きく異なります。
「どのサービスが一番良いか」ではなく、「自社の課題を解決できるか」という視点で選ぶことが重要です。
ここでは代表的な利用シーンごとにおすすめのサービスを紹介します。

◆社内FAQや問い合わせ対応を効率化したい場合
情報システム部門や総務、人事では、同じ質問への回答を何度も繰り返しているケースが少なくありません。
例えば、
- パスワード再発行方法
- 勤怠申請方法
- 経費精算ルール
- 社内規程の確認
などです。
このような業務では、FAQとRAGを組み合わせて運用できるサービスが向いています。
おすすめサービス
- PKSHA AI Helpdesk
- SELFBOT
- Zendesk AI
- Helpfeel(FAQ重視の場合)
◆社内文書を横断検索したい場合
社内には、
- マニュアル
- 業務手順書
- 営業資料
- 提案書
- 議事録
- 規程集
など大量の文書が存在します。
しかし、それらがGoogle Drive、SharePoint、Teams、ファイルサーバーなどに分散しているケースも珍しくありません。
このような課題には、文書検索AIとして使えるサービスが向いています。検索精度が高く、GoogleDriveなどの外部ストレージとも連携可能なサービスを選びましょう。
おすすめサービス
- SELFBOT
- ミンクスプラス生成AI
- SIOS 社内ナレッジ活用AIチャット導入サービス
- Microsoft Copilot Studio
◆自社専用のAIチャットボットを作りたい場合
「自社独自の業務フローに合わせてAIを作り込みたい」という企業もあります。
例えば、
- 営業支援AI
- 契約書レビューAI
- 問い合わせ一次対応AI
- 業務マニュアル検索AI
などです。
この場合は完成済みサービスよりも、構築プラットフォーム型が向いています。
おすすめサービス
- Dify
- Microsoft Copilot Studio
- Alli LLM App Market
◆生成AIを全社展開したい場合
近年はRAGチャットボットだけでなく、
- 文書作成
- 議事録要約
- 翻訳
- メール作成
- 情報検索
など、生成AIを全社で活用したい企業が増えています。
このようなケースでは、チャットボット単体ではなく生成AIプラットフォーム型が向いています。
おすすめサービス
- JAPAN AI CHAT
- ナレフルチャット
- ミンクスプラス生成AI
- Alli LLM App Market
◆ セキュリティを重視したい場合
企業が生成AIを導入する際に最も気になるのが情報漏えいリスクです。特に以下のような情報を扱う企業では注意が必要です。
- 顧客情報
- 契約情報
- 人事情報
- 財務情報
- 開発情報
確認したいポイントは次のとおりです。
- SSO(シングルサインオン)対応
- IPアドレス制限
- アクセスログ取得
- 権限管理
- データ暗号化
- 学習データへの利用有無
またAzure OpenAI Serviceなど信頼できるAI基盤の提供サービスと連携していることも確認しておきましょう。
おすすめサービス
- SELFBOT
- ミンクスプラス生成AI
- JAPAN AI CHAT
- Microsoft Copilot Studio
- PKSHA AI Helpdesk
◇AIチャットボット導入前に確認したい5つのポイント
RAGチャットボットは導入するだけで成果が出るわけではありません。導入前に以下のポイントを確認しておくことが重要です。
◆社内文書は整理されているか
AIの回答品質は、学習させる文書の品質に大きく左右されます。古い資料や重複資料が多い場合、誤回答の原因になることがあります。
導入前に、
- 最新資料への整理
- 不要ファイルの削除
- 文書命名ルールの統一
などを行うことがおすすめです。
◆ 回答根拠を表示できるか
生成AIは誤回答(ハルシネーション)を起こす可能性があります。
そのため、「どの資料を根拠に回答したのか」を確認できる機能は重要です。
特に社内規程や業務ルールを扱う場合は、ソース表示機能の有無を確認しましょう。
◆既存システムと連携できるか
実際の運用では、
- SharePoint
- Google Drive
- Teams
- Slack
- Salesforce
- Zendesk
などとの連携が必要になるケースが多くあります。
後から追加開発が必要になる場合もあるため、導入前に確認しておきましょう。
◆運用担当者を決めているか
AIは導入後の運用も重要です。
例えば、
- FAQ更新
- 新規資料追加
- 回答品質の確認
- 利用状況分析
などの作業が発生します。
導入前に担当部署や責任者を決めておくと、運用が定着しやすくなります。
◆PoCで効果を確認したか
本格導入前にはPoC(試験導入)がおすすめです。
確認したい項目は以下です。
- 回答精度
- 検索速度
- 利用率
- 問い合わせ削減効果
- 運用負荷
実際の利用シーンで検証することで、導入後の失敗を防ぎやすくなります。
◇まとめ
RAGチャットボットは、社内文書やFAQを活用しながら回答を生成できるため、社内ナレッジ活用や問い合わせ対応の効率化に役立つソリューションです。ただし、サービスによって得意分野は異なります。
社内FAQやヘルプデスクの効率化ならSELFBOTやPKSHA AI Helpdesk、Microsoft環境との連携を重視するならMicrosoft Copilot Studio、柔軟なカスタマイズを求めるならDify、全社的な生成AI活用を進めたいならJAPAN AI CHATやナレフルチャットが有力候補になります。
重要なのは「どのサービスが一番優れているか」ではなく、「自社の課題に合っているか」です。
まずは社内の課題や利用目的を整理したうえで、PoCを実施しながら最適なRAGチャットボットを選定するとよいでしょう。
最終的には、料金だけでなく連携可能な外部サービス、権限管理などのセキュリティ、導入難易度、運用支援の有無を比較し、自社のナレッジ管理体制に合うサービスを選ぶことが重要です。

出典
Dify:https://dify.ai/
Zendesk AI:https://www.zendesk.com/service/ai/
PKSHA AI Helpdesk:https://aisaas.pkshatech.com/ai-helpdesk/
Microsoft Copilot Studio:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-copilot/microsoft-copilot-studio
Alli LLM App Market:https://www.allganize.ai/ja/alli-llmapp-market
ナレフルチャット:https://www.knowleful.ai/
JAPAN AI CHAT:https://japan-ai.co.jp/chat/
ミンクスプラス生成AI:https://business.ntt-east.co.jp/service/generative-ai/
SIOS 社内ナレッジ活用AIチャット導入サービス:https://nextech-solutions.sios.jp/genai/ai-chat-integratoin-service.html
exaBase 生成AI:https://exawizards.com/exabase/gpt/
Helpfeel AI:https://www.helpfeel.com/helpfeel-ai
ユーザーローカル ChatAI:https://chat-ai.userlocal.jp/
OfficeBot:https://officebot.jp/
ChatPlus AI Agent Plus:https://chatplus.jp/service/aiagentplus/
SELFのライターを中心に構成されているチーム。対話型エンジン「コミュニケーションAI」の導入によるメリットをはじめ、各業界における弊社サービスの活用事例などを紹介している。その他、SELFで一緒に働いてくれる仲間を随時募集中。



