社員が社員にインタビュー!
今回は、システムエンジニアとして働く木下航さんにお話を聞いてきました。学生時代はプログラミングにあまり触れてこなかったという木下さんですが、エンジニアになった理由やSELFでの仕事について、いろいろと語ってもらいました!
ー木下航ー
東京理科大学 基礎工学部 電子応用工学科を卒業後、独立系のシステムインテグレーターでシステム開発に従事。SELFのシステムの応用可能な対象の広さに可能性を感じ、2021年に入社。 かわいいものと、海沿いを散歩することと、エンジニアから愛されている技術が好き。最近の関心事はHaskellで、社内のエンジニアへの布教活動に余念がない。
目次
◾️エンジニア以外の仕事は考えられなかった

──まず、エンジニアになろうと思った理由はなんでしょうか?
結論から言うと、それ以外の仕事をしているイメージが湧かなかったからですかね。
──というと?
自分は大学の頃までプログラミングをほとんどやったことがなかったんですが、PCを触っている時間は長くて、PCを触っている以外の自分があまりイメージできなかったんです。なのでこれから先、生き残るにはこれしかないと思いました(笑)。あと、両親が技術者というかエンジニアだったのも影響してるかもしれません。

──SELFのことはどこで知ったんですか?
転職サイトで見つけたのがきっかけです。前職ではシステムインテグレーターの会社で働いていたんですけど、業務用のシステムって、自分が作ったシステムで解決する課題っていうのが自分にとって身近なものではないんですね。なので仕事自体にあまり興味をもてなかったんです。
◾️母校にSELFが導入されていてびっくり

それでSELFの企業紹介のページを見て、カジュアル面談を申し込んだんです。そこで会社の紹介を聞くことになるんですけど、導入先企業の中に母校があったんですよ。
──東京理科大ですね。
はい。理科大とどういう関係かを聞いてみると、自分が基礎工学部出身だったので、昔住んでいた北海道の長万部町にシステムが導入されているということにびっくりしました。こういう形で関わってくるとは思わなかったですね。
──それはびっくりしますね。

そうですね。で、CTOの吉田さんからSELFアプリを使って改めて考えてみてほしいと言われました。昔、パソコンのデスクトップ画面にキャラクターのイラストを配置して、そのキャラクターが喋る「デスクトップマスコット」と呼ばれるアプリケーションがあったんですが、あれは好き勝手喋るだけでしたけど、SELFのアプリはちゃんと会話をしている感じがあって、それは本当にすごいなと思いました。このシステムがいろんな分野に使われたら面白そうだなと思って。
◾️自分がつくったもので恩恵をもたらすことができれば

──今はどんなことをしているんですか?
今はバックエンドの仕事に関わっています。SELFのエンジニアは、必要に応じてフロントエンドもバックエンドもどっちもやる人が多いんですが、自分はサーバーサイドへの興味がより強かったのと、フロントエンドの経験が浅かったということでバックエンドに関わることになりました。
──楽しいですか?
楽しいですよ。当初、自分はPythonで仕事したいなと思っていたんですけど、SELFのサーバープログラムって大半はRubyで書かれてるんです。でも面白そうだしいいかと思って仕事をしていたら、今はもう気にならなくなりましたね。

──どのへんに楽しさを感じますか?
必要なものを理解して正しく作ることができれば、作ったプログラムが恩恵をもたらしてくれて、自分のやったことが何倍にもなって返ってくるということが一番面白いところですね。一つ極端な例を話すと、ある会社で、それまで100人が一日かけて手動でやっていたエクセルの集計があったんですけど、それをプログラムを書いて数秒で終わらせちゃう人がいましたね。
──なるほど。そういった仕組みを自分で作れたら面白いなと?
面白いですし、自分がやったことによって、他の誰かだったり少し先の自分が楽できたらすごく嬉しいじゃないですか。
◾️技術面、コミュニケーション面での難しさ

──逆に難しいことはありますか?
難しいことは本当にたくさんありますね。たとえば、自分に求められているタスクの意図を読み損なうと、まったく役に立たないものができてしまったり、すべてやり直しとまではいかなくても、追加の工数が発生して結局パフォーマンスが下がっちゃうっていうことですね。まぁこれは他の仕事でもそうかもしれません。あと、先程自分がやったことに対してレバレッジが効くっていう話をしたんですけど、これって出来上がったものに対してだけでなく、開発のプロセスにも表れるものでして。
──ほう。
たとえば、プログラムを書くためにエディタって使うじゃないですか。そのエディタの操作ひとつとっても、吉田さんってエディタの操作がめちゃめちゃ早いんですよ。それってタイピングが早いというのも関係あるのかもしれないですが、それ以上にエディタのショートカットキーを知っているとか、そういう技術的な知識だったり要件を汲み取るコミュニケーション能力で、エンジニアとしてのパフォーマンスが大きく変わるというシビアさはありますね。一般的に、仕事って早かろう悪かろうみたいなイメージってあるじゃないですか。でもエンジニアの世界だと、優れた人はいいものを素早く作ってしまうというのはあるかもしれないですね。

──そうなんですね。それは面白いですね。
あとはコミュニケーションでも難しい部分があります。たとえば、エンジニア以外の方と「技術的にこういうことはできる」「現状ではこういう問題が発生する」というような話をしなければいけない時があるじゃないですか。エンジニア同士だったら通じても、そうじゃないと通じない言葉っていうのはたくさんありますよね。それをどこまで噛み砕いて伝えるかっていうのはその都度考えなくてはいけなくて、そもそも噛み砕く以前に、結論に至るまでの過程自体伝えなくていいっていうケースもあるかもしれないわけで。さらに、同じ人でも話していくうちにちょっとずつ理解していって、伝え方を変えたりすることもあるとか、その辺が難しいですね。
◾️入社後初めて担当した業務で……

──SELFに入ってから、成功体験や失敗談などはありますか?
大変だったけど何とかなったというエピソードが一つありまして。入社して最初に担当したのがスクレイピングを行うシステムの再構築だったんですよ。エンジニアって、何かを作るのが仕事だって考える人も多いと思うんですけど、全部一から作っているわけではなくて、すでに多く使われているプログラムがあったら、それに乗っかって自分のやりたいことをできるようにするというのは結構あるんですよ。いわゆる巨人の肩に立つというやつですね。
──吉田さんも同じようなことを言ってました。
そうですね。よりシンプルに開発が行えて、運用が楽になるように既存のサービスに乗っかろうという。それで、スクレイピングを行なっていたサイトの分だけ設定を書いて、大半はうまく動いたんです。でも、一つだけなぜか途中までサイトを巡回しただけで止まってしまうものがありました。スクレイピングで問題が起こる原因っていろいろあるんですが、そのときは複数の要因が絡み合っていて、最初は何が起きているのかまるでわからなかったんですね。しかも、以前のスクレイピングシステムだと深夜対応が必要で、それがなくなるシステムの構築ということで期待されていただけに、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。自分が作った設定がうまく動かないせいでみなさんが深夜対応をしなきゃいけなくて。結局、移行するまでに3回くらい以前のシステムでの対応になってしまって……。
──結果うまくいくようになったんですか?
そうですね。徐々に原因がわかってきて、吉田さんもアイデアを出してくれて、なんとか新しいシステムに移行できました。

──よかったですね。
当時結構思いつめてしまったんですけど、吉田さんが「うまくいってないのは木下さんのせいじゃない」と言ってくれたのは気が楽になりましたね。それに、誰からも一言たりとも文句を言われることもなかったですし、みなさん優しく接してくれました。
◾️常に視野を広くもっていたい

──将来の目標はありますか?
他の人が開発でつまずいたら助けてあげられるようなポジションになりたいですね。
──目指すべき人はいますか?
それは吉田さんですかね。
──吉田さんのどの辺がすごいと思いますか?

そうですね〜。自分がやってる作業って、吉田さんが自分でやったらすぐに終わっちゃうようなことだったりするんですよ。それでもあえて自分に仕事を振って、自分が成長するようにサポートしてくれるところですかね。仕事がなかなか進まなかったり詰まってしまったりすることがあるんですが、それでも全く怒ったりしないところがすごいなと思いますね。
──なるほど。
あとは、将来的にはSELFで使われている技術以外を見ておいて、こういうものを作るときにはこういうものが使えるんじゃないかっていう話ができるようになったら楽しそうだなと思います。今使っている技術を押さえたうえで、周りと少しだけ違う視点から見ているような人間でいたいなと思いますね。
──おぉ、というと?
SELFの中で使われている技術はこれが主流だけど、もしかしたら実はこっちがいいっていうのはあるかもしれないので、移行するかはともかく見ておきたいという感じですね。
──視野を広くしていたいというようなことですかね。
そうですね。
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木下さんとは社内やランチで雑談をすることはあっても、業務で関わるというのはほとんどなく、こうして仕事の話を聞くことができたのは貴重な時間でした。それでも、日々の業務を通して感じたこと、思ったことを社内ツールにまとめたり、家が遠いにもかかわらず朝早く出社したりと、前向きで実直な人柄であると私自身は感じています。
そんな木下さんですが、たまに冗談を言ったりと茶目っ気のある一面も兼ね備えているので、話していて楽しいのも彼の魅力の一つです。社内では若手の部類に入るだけに、これからのSELFを引っ張っていけるような存在になってほしいなと期待せざるを得ない、そんなインタビューでした!

SELFのライターを中心に構成されているチーム。対話型エンジン「コミュニケーションAI」の導入によるメリットをはじめ、各業界における弊社サービスの活用事例などを紹介している。その他、SELFで一緒に働いてくれる仲間を随時募集中。